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<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>記４</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/" /><modified>2008-08-14T23:35:23+09:00</modified><tagline>ここは、わたくしキリハラが新ふゆきょうの宣伝をしたり挫折したり
呪いの言葉をぶちまけたり誰彼かまわず攻撃したり
あなたと仲良くなったりするウェブログです。。。。とか書くんじゃねえぶっ殺すぞコラ！</tagline><generator url="http://jugem.cc/">JUGEM</generator><entry><title>パースペクティブ・一</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=790292" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=790292</id><issued>2008-08-14T00:51:57+09:00</issued><modified>2008-08-13T15:52:36Z</modified><created>2008-08-13T15:51:57Z</created><summary>　自分にとっての仕事をしている以外の時間はずっと眠り続けている。誰かが製造ラインの前でルーチンに明け暮れていても、日本代表がどこかに負けても、ナミビアの村を象の群れが通り過ぎても、村上春樹の劣化コピーを書いてみても、ベッドから離れようとしない。つまり、...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>秒殺孤児の家</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　自分にとっての仕事をしている以外の時間はずっと眠り続けている。誰かが製造ラインの前でルーチンに明け暮れていても、日本代表がどこかに負けても、ナミビアの村を象の群れが通り過ぎても、村上春樹の劣化コピーを書いてみても、ベッドから離れようとしない。つまり、常に後退戦に臨んでいるも同じだ。籠城戦と言ってもいい。どんな表現であるにしろ、自分の陣地から出て行く気配がない。それでも戦っているだけましだと思っていたら、いつの間にか抵抗すらやめていた。<br />
　だから、次の戦いに本気で立ち、最後までやり遂げるのであれば、年表が始まって以来、最初の勝ち戦を経験することになるだろう。]]></content></entry><entry><title>ヴォーグ腹切り</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=790243" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=790243</id><issued>2008-08-13T23:04:05+09:00</issued><modified>2008-08-13T13:55:21Z</modified><created>2008-08-13T14:04:05Z</created><summary>　隣に住んでいる馬鹿野郎が、普段から週末は夜中の二時までやかましく騒ぐのに加えて、今この文章を書いている平日夜九時台にも酔っぱらいの嬌声を響かせてくるのでそろそろぶっ殺してやろうと思っている。なんて書くと、ネット犯罪予告と勘違いされたちまち逮捕、サーバ...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>バーンアウト</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080813.jpg" width="123" height="175" alt="清野静" class="pict" align="right">　隣に住んでいる馬鹿野郎が、普段から週末は夜中の二時までやかましく騒ぐのに加えて、今この文章を書いている平日夜九時台にも酔っぱらいの嬌声を響かせてくるのでそろそろぶっ殺してやろうと思っている。なんて書くと、ネット犯罪予告と勘違いされたちまち逮捕、サーバ上のデータは官憲に洗いざらい調べられ、キリハラが尋問を受けている最中に自室のえっちな漫画本とか初めて書いた小説が見つかって、一生消えない傷がついてしまいそうなもんだから、インターネットの辺境で山芋など齧りつつひっそり生き長らえている記４でもうかつな真似は出来ない。困ったものである。<br />
　いつかキリハラが暴力沙汰などを起こした日には被疑者の真なる性格を現す証拠として記４や新ふゆきょうが利用されるのだろうか。起こさないけど。もしもの話だよ。万が一この色白ボロ雑巾がモーリス・スミスと神田界隈で命の取り合いをしたとして、それに勝っちゃったらどうするんだってことだ。もちろん老いたとは言えK-1の第一線で活躍したファイターがキリハラに遅れをとるとは思えないし、そもそもそんな奴は神田に来ない。六本木赤坂歌舞伎町シブーヤがいい所であろう。シブーヤも怪しい。白髪混じりの黒人がセンター街を歩く様子は想像しがたいし、街も多分それを許さない。スペイン坂なんてもってのほか。セルリアンタワー方面のジャズクラブくらいしか、老兵の居場所はない。シブーヤをご存じない方々には全く分からないことを書いてしまいました。すみません。僕もあんまり知りません。だって人が多いんだもの。それを言ったら新宿も池袋も六本木も神田も赤坂も丸の内も品川も梅田も難波も四条河原町もニューヨークもレイキャビクもポートオブスペインも人は多いのだろうけど、渋谷の人混みは一種異様なのである。年末の土日に行ってみれば分かる。人の数で言えばサークル新歓期の新宿駅東口の方が全然多いはずなのに、渋谷にいると更に疲れる。何故かと言えば人いきれを構成する奴らの平均年齢が二十歳を割り込もうかという程低いからである。いや待て、それなら慶応だの立教のヤリコンも大して変わらないはずだ。だったら渋谷の方が疲れるのはどうして？坂が多いから？道が細いから？大交差点が目障り？109のせい？<br />
　正解は、高校生が多いからでした。平均年齢あまり関係なし。すんません。<br />
　高校生の大群をストレスフルに感じるのはおそらく大学なり専門学校を卒業して社会に出た人間だと思われるが、その理由として挙げられるのが「敵意の一致」である。<br />
　高校生、少なくとも渋谷をぶらついている高校生は、大体において社会人を嫌う。自分が社会人になりたくないのと、その社会人から下目遣いで見られたくないから。一方の社会人は、高校生を過去の自分、目下の相手と見なし、高校生の望まぬ通り下目遣いで彼らを見る。また、自分が高校生時代に「今の自分」を嫌っていたことを想像し、周囲の高校生の敵意を積極的に感じ取り、不快さをもって仕返しする。つまり、高校生は先達を嫌い、時間が経って自分が逆の立場になるや高校生を嫌い始める訳で、やや拡大解釈すれば「大人は(子供は)わかってくれない」式の、鶏と卵の関係に両者はあると考えられる。<br />
　で、この流れを辿って生まれた場所を目指すと、多分高度経済成長期にまで遡ることになる。もうちょっと前かもしれない。要は大人のやってきた事と自分のやってきた事が乖離し、互いに異質なものとして認め合った瞬間から敵意の連鎖が始まったのだと言えばよろしいか。<br />
　異質な存在を認めたというよりは、同じ村に住んでいた仲間を別部落の他人と見なすようになったと表現した方が適切なようにも思える。そして、両者とも実は互いが同じ村の住民だということを潜在的には感じ取っていて、それゆえ敵意が増すのである。ならば高校生と社会人が憎み合うのは同族嫌悪であり、未来の自分と過去の自分の戦いであり、人間の持つ普遍的な内的葛藤にまで落とし込むことが出来る、大切な問題ではなかろうか。<br />
　そうであるかないかは別として、問題を放り投げたまま結論を出してしまうと、みんな自分の鏡が大嫌いなのだと思う。ついでに鏡の中の自分が自分を見ていないことも分かっていて、それで尚更腹を立てるのだろう。<br />
　てな無駄話を書いている間に隣のかしまし男子共はどこかへ行ってしまった。ずいぶん早いお帰りだな。明日仕事でもあるのかね。ない？お盆だもんな。みんな休むに決まっている。ああ、だから行き帰りの電車がやけに空いていたのか。それならいっそ一年中お盆でも構わない。暑い中クーラーの効かない車内で汗が乾かず本すら読めない地獄通勤よりも、家族揃って墓参りや草むしり、打ち水にでも精を出して頂いて、入れ替わりにキリハラが休む方がよっぽどありがたい。<br />
　でも、ずっとお盆だったら毎週末にライジングサンロックフェスティバルと夏のコミックマーケットが開催される訳で、そう考えれば一週間くらいで済ましてやっておいてもいいんじゃないかと思い直しました。<br />
　今日から寝る時以外はベッドに寄り付かない誓いを立てたので、必然的に文章を書く時間が増え、開店休業状態だった記４も毎日更新必至でありますから、皆さんにおかれましては、一週間に十日来て下さい。]]></content></entry><entry><title>リフレクタ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=787049" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=787049</id><issued>2008-07-30T02:09:35+09:00</issued><modified>2008-07-29T17:00:38Z</modified><created>2008-07-29T17:09:35Z</created><summary>　白い寝間着でベッドに横たわって間もなく、マットレスのスプリングが緩み始め、頭から順に限りない底に向かって沈み始める。仰向けになったまま粘度の高い空間へ、ゆっくり、時間をかけ、一体化するように、僕の身体が支えを失って行く。底から見上げる天井は、蛍光灯が...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>秒殺孤児の家</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　白い寝間着でベッドに横たわって間もなく、マットレスのスプリングが緩み始め、頭から順に限りない底に向かって沈み始める。仰向けになったまま粘度の高い空間へ、ゆっくり、時間をかけ、一体化するように、僕の身体が支えを失って行く。底から見上げる天井は、蛍光灯が消えている割に明るく見えて、僕は自分が闇を知らなかったことを知る。そのままベッドの扉が閉じてしまえば良いのにと思いながら、身体は黒く塗りたくられ、まるで闇の舌に愛撫されている気分になる。やがて充血した白目も光を失い、天井の模様が判然としなくなる頃、優しい舌は無数の強靭な蟻と化して、今度は僕を持ち上げにかかる。肌に刺さる剣呑な顎にひるまされるが、砂利混じりの汗に満たされたベッドの上の世界に戻されるよりは彼らの一部になりたいと僕は思う。思いながら身動きはとれない。黒く塗られた身体はもう僕のものではない。<br />
　底の世界から引き戻され、寝汗をかきながら窓を開けると、黒い隊列が朽ちかけた三日月を眺めていたので手を振ってやった。]]></content></entry><entry><title>本日はスタティック</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=786836" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=786836</id><issued>2008-07-29T02:02:34+09:00</issued><modified>2008-08-11T15:35:10Z</modified><created>2008-07-28T17:02:34Z</created><summary>　僕らのバイブルウィキペディアによれば、ヒッピーは自然と愛と平和と芸術と自由を愛している（※）。彼らを代表するアーティストの中にはスティーブ・ジョブズやチャールズ・マンソンの名前も挙がっており、ここら辺で何が何だか分からなくなったキリハラは、とりあえず...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>悪魔超人の食卓</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080728.jpg" width="104" height="175" alt="ノーム・チョムスキー" class="pict" align="left">　僕らのバイブルウィキペディアによれば、ヒッピーは自然と愛と平和と芸術と自由を愛している（※）。彼らを代表するアーティストの中にはスティーブ・ジョブズやチャールズ・マンソンの名前も挙がっており、ここら辺で何が何だか分からなくなったキリハラは、とりあえずヒッピーになる夢を諦めた。元々そんな夢持ってねえけど。かといってヤッピーが性に合っているとも思えず、間を取って人工物と友人知人とジャンク芸術と限定された自由を愛する半端者が落としどころか。<br />
　それでも構わないと思う。ヒッピーとヤッピーが人間社会の両極端とするならば、その間を行ったり来たりして、どちらを選ぶか悩み苦しみ、葛藤し逡巡するのが生の人間なのである。もちろん読者諸兄もキリハラもその程度のことは言葉にする前の段階で理解しておる訳で、あいやまたぞろ恥ずかしい文を書いてしまった、記４がどんどん見苦しいウェブログになって行く、余計なことを打ち込むんじゃねえよ俺の身体、そうだ、本当は書きたくないんだけど身体が言うことを聞かないんだね、だったらこの五寸釘で壁に張り付けてあげる、片手だけだと自力で抜けちゃうかもしれないから、ちゃんと両手にしてあげるね、わっすごいひめーい、わたしこんなの初めて聞いたよ、でもその悲鳴も可愛くて好き、あなたのものなら何でも好き、だからもっと虐めてあげるねってなCDをさっきまで聴いており、あまりに嫌な効果音のおかげで台詞を半分暗記してしまった。世間ではこういうのを「ヤンデレ」と呼んで愛でているそうですよ。そうですよと言うか、ヤンデレのCDを買っているのだからキリハラも愛でているのかもしれない。<br />
　ヤンデレ。何だかツンデレに似た呼称だと思われた方もいらっしゃろう。実際、似たようなものと考えて頂いて間違いはない。二者の差異はデレデレした部分にツンツンが被さるか病んだ心が被さるかに過ぎず、ツンツンは行き過ぎると病んだ感じになるし、病んだ心は刺々しさを生むことが多いという命題を可とすれば、もしくはどっちでもいいじゃねえかと思えば、ツンもヤンも変わりないのである。<br />
　とは言ってもわざわざ分記しているからにはそれなりの理由がある。具体的には、西暦二〇〇〇年頃から始まったとされるのがツンデレであるのに対し、デレを強く引き継ぎつつ、暴走するまでに研ぎすましたのがヤンデレと言える。あまり具体的ではなかった。申し訳ない。この際だから多少紙面を割いて説明しておこうかしら。<br />
　ツンデレは、今でこそ「人前ではツンツンしているが二人きりになるとデレデレの甘ったるい部分が前面に押し出される」と定義されているが、元はと言えば「知り合った時はツンツンしていたのが、付き合いを重ねるに連れてデレデレし始める」流れを言うのであり、その意味で行くと恋愛ものの大半はツンデレになってしまうため前者が採用されるに至ったとキリハラは考えている。一方のヤンデレは、ツンが入っていないことから分かる通り、最初から主人公に対してデレデレしていることが前提とされる。そこからどうして病みの因子が生まれるのか。答えは簡単、主人公が他の女の子に優しくしたり浮気を繰り返すからである。ツンデレであればこの段階で突き放すところ、ヤンデレは強く出られない部分を内包しているため、主人公が自分の方を振り返ってくれるまでじっと耐え続ける。しかし、一人の女子高生や女子大生が演歌の世界を生きられるはずもなく、我慢の限度を超えたところで恋敵（と思い込んだ女の子）が全て悪いという結論に至り、包丁やナイフや五寸釘を取り出して監禁ないし殺害する。また、主人公に対しても「好きだから」の一言で常識外れの行動に出るケースが多々あり、上述の「悲鳴も好き」なんてのはその典型と言える。主人公を傷つける点では、程度は違えどツンデレのツンと変わりない部分があり、だからヤンデレはツンデレの別ヴァージョン、派生形という位置付けに置いても何ら問題がない。少なくとも、時系列的には後に来ることは証明される。<br />
　ただし、ヤンデレの起源が何処に有るのかについては一考の余地が残されている。一般には鉈などの恐ろしい凶器を振り回す、人様の家に勝手に上がり込んで平然としているなどの奇矯さをもって病みと認識されているかもしれないが、その筋で語るなら、昔の恐ろしい話や怪談の類からツンデレの端緒を見出せるだろうし、『シティハンター』のヒロインが百トンの木槌をぶん回している辺りを指摘することも可能である。でも『シティハンター』は違うよな。怪談はいいとしても。<br />
　つまり、ヤンデレのヤンは、付随する道具や行動ではなく、それらを怖いものと感じさせる関係性や背景にある。そう考えるのが妥当ではないだろうか。一途さがストーカーに変わる、懸命な奉仕がプレッシャーになる、そのタイミングがヤンを呼び起こす。<br />
　ではタイミングとはいつなのか。皆様既にご承知のことと知りつつ、一応書いておくことにする。相手が何を考えているのか分からなくなった瞬間である。もっと細かく言えば、人間同士が分かり合わないことを念頭に置いて交わり合う、その基盤が崩れて「分からないとヤバい」恐怖が生まれる時。「分からないけどまあこのくらいの範囲だろう」を逸脱すると同時にベクトルの方向が百八十度変わる。<br />
　ここから逆算して考えれば、ツンデレは「分からないけどヤバくはない」範囲に相手の行動が収まっている訳で、広く市民権を得られたのもむべなるかなというところ。<br />
　それを踏まえた上でヤンデレを愛でる人々がいるのは、いわゆる怖いもの見たさなのだとキリハラは考える。結局みんな、怖いものは嫌なくせに外から眺めて怖い怖い言うのは大好きな半端者だと。<br />
　そういうことなので、ヤンデレ好きを見かけても、変態と思わずホラーやスプラッタ好きの一形態として許してやっていただきたい。むしろツンデレ好きの方が気持ち悪いよ。<br />
<br />
※：愛を愛するというのはメタ視点のつもりか。同語反復じゃないのか。]]></content></entry><entry><title>クラウディゲイズ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=785589" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=785589</id><issued>2008-07-23T01:41:25+09:00</issued><modified>2008-07-22T22:57:36Z</modified><created>2008-07-22T16:41:25Z</created><summary>　短い梅雨が明けてしまったので、古い絨毯を思わせる薄い雲はもう用を成さないだろう。錆び付いたカッターで切り裂いた二の腕のように、傷跡だけが空に残るのだ。最早太陽の輝くことを願う者は何処にもいない。光を失った世界の軸が地中深くから暑気を吸い出して、繋がれ...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>秒殺孤児の家</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　短い梅雨が明けてしまったので、古い絨毯を思わせる薄い雲はもう用を成さないだろう。錆び付いたカッターで切り裂いた二の腕のように、傷跡だけが空に残るのだ。最早太陽の輝くことを願う者は何処にもいない。光を失った世界の軸が地中深くから暑気を吸い出して、繋がれた手と手の間に潜り込むだろう。<br />
　僕達は他人の不機嫌を奪い合うため午後二時のアスファルトを踏みしめる。そうして、自分の居場所がまた一つ減ったことを思い知るのだ。]]></content></entry><entry><title>インセインジェニー</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=784400" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=784400</id><issued>2008-07-17T02:15:53+09:00</issued><modified>2008-07-16T17:06:49Z</modified><created>2008-07-16T17:15:53Z</created><summary>　日本語や英語ボーカルの歌を聴きながら作業をすると歌詞に意識が持って行かれてしまいちいとも本分がはかどらず、それを避けるためにドイツ語やら何やらの楽曲をBGMに流しているという話を二年くらいまえに知人から聞き、そんなものは歌詞が悪いのではなく集中力が足り...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>悪魔超人の食卓</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080716.jpg" width="175" height="174" alt="Goldmund" class="pict" align="right">　日本語や英語ボーカルの歌を聴きながら作業をすると歌詞に意識が持って行かれてしまいちいとも本分がはかどらず、それを避けるためにドイツ語やら何やらの楽曲をBGMに流しているという話を二年くらいまえに知人から聞き、そんなものは歌詞が悪いのではなく集中力が足りないのだと鼻を鳴らしていたキリハラは大学一年生の頃、毎週月曜と水曜と金曜だったか、朝の京王線下り特急橋本行き、一番後ろの誰もいない車両に乗って、大好きな高山みなみのアルバムをイヤフォンから大音量で流しつつフランス語の教科書とノートと仏和辞典を座席に広げて授業の予習に勤しんでいた。離れ業だと思う。今は多分出来ない。<br />
　つまり、大学時代のキリハラが知人を下目遣いに見るのは(最悪だけど)ギリギリ許されるかもしれないが、今となっては二つ目の穴に落ちるというもので、人様が何を出来ないから馬鹿にするのは、それ自体褒められた行為でない上に恥をかく危険が伴うものだから止めておいた方が無難なのだろう。でも俺は止めない。人を小馬鹿にするのが大好きなこの男は人生の辞書から反省もやり直しも取り去っており、脇の甘い発言を自粛する代わりに日本語ボーカルでも何でも気にせず文章を書いたり調べ物を出来る集中力を取り戻してまたぞろ人を呪ってやる気に満ち満ちている。そのため訓練第一弾として、可処分所得が増えた記念に買ってしまった『ツンデレ百人一首』の詠み人トラックスをアイマック二十四インチ様にリピートして頂きながら、キシリトールガムで必死に心拍数を安定させつつウェブログ記事を書いている。書いたそばから文言を次々忘れて行く。後になってからひどく後悔すると思われる。だからって今から考え直すつもりは全くなく、釘宮理恵のツンデレ特化演技に頭を揺さぶられつつ、普段の仕事以上に頑張ろうと決意を新たにする次第。<br />
　これまた何年か前の話、友人のウェブログに何たらバトンとかいうトラックバックスパムが飛んで来て、真面目な友人が答えにくい質問の数々に対応していた時に、その中にツンデレを想起させる人物を尋ねるものがあり、そこだけやけにすらすらとキリハラの名前及び生態を書き連ねていた。ツンデレ？俺が？デレなんて見せた覚えもないのに。物心ついた頃から愛想がなくぶっきらぼうで全然笑わないと、両親にさえ言われ続けたツンツン男がやけにキャッチーな評価を頂いたものだと、今でも感心している。<br />
　ツンデレと言えば妹カフェが何かのイベントとして一日だけ開催した「ツンデレカフェ」が記憶に新しいかと思われる。新しくはねえか。これまた二年近く前だな。簡単に振り返ると、元々客に対してため口を叩くことで悪名を轟かせる妹達がイベントの日だけは更に凶悪化し、「ミルク入れるの？入れないの？早く決めなさいよ」とか暴言の限りを尽くした後でフォローを入れるというもの。<br />
「今日は楽しかった！また来てネ！」<br />
　ようしお兄ちゃんまた行っちゃうぞう。<br />
　当の妹カフェは今でも秋葉原の雑居ビルに鎮座ましましている。半端な覚悟で訪れると相当凹まされるから気合いを入れて来店されることをお薦めする。友人の友人は気さくな妹に対してついつい敬語を使ってしまい、二度と秋葉原のカフェに近寄れなくなったという話である。金を払わせておいて酷い仕打ちだと思う。<br />
　で、それと同じ雑居ビルの地下一階でひっそりと営業していた全席禁煙の良心的メイドカフェ『くろすろ〜ど』は間もなく撤退して表通りに面した別の雑居ビルに居を構える同名のメイドリフレクソロジーと合併し、カフェ自体の雰囲気はそのままだったからキリハラはことあるごとに利用していたのだが、先月行ったら跡形もなく消滅しており大層ショックを受けた。メイドさんブームも落ち着いてカフェやらリフレが一通り淘汰され、さてこれは長く付き合えそうですなとお宅族臭いしたり顔でいた所に突然の訃報。ついでに主立ったメイドリフレも片っ端から閉店済みと、時代の変遷を感じていたらその翌日に例の通り魔事件が起こって本当にカウンターポイントとなってしまった。まあ露出狂とかペドDVDとか行き過ぎた部分は多々あったし、万世橋警察署からは常々目を付けられていたから、仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。結果として外圧に矯正させられた形になったのは残念だけど、そういう隙を見せた田舎者が悪いのである。<br />
『ツンデレ百人一首』はまだまだ終わらない。釘宮さんは大変だ。意地を張って流し続けている俺も大変だ。<br />
　ご存じない方のために軽く説明をしておくと、釘宮理恵はツンデレの名手として時代の寵児扱いされているちょっと可哀想な声優さん。彼女の演技にはまった人間は「釘宮病」と称される。可哀想というのは、ツンデレ特化の名の下に消費され尽くし数年で声優の寿命を終えそうな気配が漂っていることで、言い換えればツンデレが去ったら釘宮も消される恐れがある。Xジャパンが解散した途端にTOSHIが演歌を歌ったり宗教にはまったりするのと同じように、『エヴァンゲリオン』の役柄イメージが強くなりすぎていつの間にやら第一線から退きキリハラの地元のパチスロにまでどさ回りに来る羽目になった宮村優子と同じように、憂き目を見ないで済むことを祈らずにはいられない。<br />
　こうやって他人様の心配をしている当のキリハラは、ずっと知らん顔でそっぽを向いていた面倒な業務と遂に向き合わなければならなくなり、それが丁度フジロックフェスティバルの辺りで最高潮を迎えること必至なため、休暇は申請しておいたもののどう転ぶか分からず汗が脂っこさを増している。<br />
　しかし、かつて友人が言ったように「社会的な理由で遊ぶ機会を逸するのは馬鹿げている」のであるから、たとえチーム全員から白い目で見られようと俺はフジロックに行く。どつき回されようとマイスパレードのステージを見る。邪魔はさせねえよ。]]></content></entry><entry><title>できる！ゲマトリア</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=783882" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=783882</id><issued>2008-07-14T18:46:01+09:00</issued><modified>2008-07-14T09:36:56Z</modified><created>2008-07-14T09:46:01Z</created><summary>　鹿児島から這々の体で逃げ帰り、週明けて熱を出し、会社を休む。「東京の夜は暑かったか」「ええ、まあ、それもあるかもしれません」「わかった」何が分かったのかは知らない。何しろ話している相手も鹿児島へご一緒した仲であって、キリハラが暑いと感じるなら奴さんも...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>悪魔超人の食卓</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080714.jpg" width="131" height="175" alt="渡辺電機(株)" class="pict" align="left">　鹿児島から這々の体で逃げ帰り、週明けて熱を出し、会社を休む。「東京の夜は暑かったか」「ええ、まあ、それもあるかもしれません」「わかった」何が分かったのかは知らない。何しろ話している相手も鹿児島へご一緒した仲であって、キリハラが暑いと感じるなら奴さんも同じ苦しみを味わっているはずだし、鹿児島での仕事密度に関して言えばキリハラの方が大分軽い。ただし、キリハラと上司は十五も年が離れており、今の仕事先で積んできたキャリアも違う。密度云々に関して言えば相対的にはあまり変わらないようにも思う。とにかくキリハラは遥か南の国へ飛んだにも関わらず朝から日付が変わるまで仕事をし続け、職場を出ると地元のファミリーレストランとコンビニエンスストア以外全ての店が閉まっているから仕方なく三晩連続で同じ扉をくぐり、同じ席にこしかけ、楽しみというよりは栄養補給のためだけに食事を摂り、さつま揚げの一枚も口に入れぬまま最終の飛行機で東京へ帰ってきた。友人から鹿児島の空気を吸うだけでも気分が変わるといったことを言われたのだが実際現地の建物から外に出たのは三泊四日合計で三十分程度だった。一刻にも満たない深呼吸で果たしてキリハラの肺は桃色の輝きを取り戻したのだろうか。吸わないよりはましだったのか。その辺りは個人個人が持つ物事へ関心ベクトルによるものだろう。<br />
　凡俗の頭に強く焼き付けられたのは、案外湿度が低く、夜などは東京よりも快適に過ごせること。到着した夜を除けば気温自体も関東近辺と大して変わりなく、下手に埼玉の草加だとか、炭酸ガスまみれの工場地帯に行くよりも全然まし、昼間日射しの当たる場所にさえのこのこ出て行かなければ、夏にしても悪くない気候状況だと言える。これで台風さえ来なければ最高である。空との距離は驚くほど近く、そのくせ雲の頂点は目もくらむ高さにある。昨年見た映画『秒速5センチメートル』の第二話で種子島の夜空が雄大に描かれており、本当にあんな空がある訳ねえだろうなんて口元を歪めていたわたくしは馬鹿でした。南国をなめておりました。北海道を訪れた時に受けたのと同じようなカルチャーショックがそこにはあり、東京に戻ってからも三時間くらいは呆然としたまま過ごしました。まあ三時間、そのくらい。また行きたいとか出来れば住みたいとか、思わず利便性を忘れる程に興奮はしませなんだ。ここら辺がコンビニエンスな町で生まれ育った甘ったれの特徴なのであろう。<br />
　ヴェネチアには一度住んでみたいと、映像を見るたびに胸を高鳴らせるものの次の瞬間にはもう実生活の面倒臭さを視界の端に捉えてがっかりする。そういうことは結構ある。だからキリハラが都会人だなんて申し上げるつもりはさらさらなく、今持っている手軽さをなくしたくないだけで、地方の方々が上京して気持ち悪さを感じるようなものではないだろうか。日本全国津々浦々、様々な土地に空に町に人がある。雑誌が二、三日遅れて入荷される土地を不快に感じるかどうかはその人の歴史が決める。生まれ育った環境のしがらみは良くも悪くも各人を捕えて離さないし、移住した土地に天国を見つける人もいるだろう。問題はその恣意性を偏向させ、土地の善し悪しを断定的に語ることではないだろうか。だから俺、脱サラして農業とか沖永良部島で悠々自適なんていうドキュメンタリが大嫌いなんだよ。<br />
　そんな東京者が一番憧れるのは、東京に自宅を構えつつ一年のうち一ヶ月をヴェネチアの安ホテル、更に一ヶ月をメルボルン、夏の最中はバンフとかカルガリーといった、エコロジカルとは一線を画した生活であります。でもこれ、大橋巨泉と変わらないな。<br />
　ところで、「わかった」とクリアカットに言い切った仕事先のおっさんは、もしかしたらキリハラの身体が弱いことを許容してくれたのかもしれないという考えにたった今辿り着いた。だとすればありがたい、長距離出張の度に休めるじゃーん、なんて喜んだのも束の間、どちらかと言えば低価法による評価に近づいたことに気付き、次からは這ってでも仕事に出る、残り少ない有給休暇は頑張って据え置く、欠勤はしないと決意を新たにしつつも、仕事に出るようになってから欠勤をしなかった年が一年足りともないことを思い出して早々に諦めの国へ足を向けようとしている。<br />
　そういえば、鹿児島は東京よりも大分西にあるせいか日の暮れが遅く、夜八時を回っても空に明るさが残っていた。おかげで時計を見ずに仕事をしていたら時間感覚がおかしくなって、さてさてまだ定時だから頑張って行こうと思い現地社員に資料のコピーをお願いしに参ったら既に定時を二時間を回っていたり、暗くなって一時間くらいしか経っていないからそろそろギアをトップに入れんべかと首を回している時に、同じく現地社員から「あのー、そろそろ女の子帰してあげていいですか」と申し訳なさそうに言われたり、ちょっとした時差ボケを起こしてしまい、夜寝るのも朝起きるのも普段だったら最悪の行事であるところ、出張先に限っては特に愉快でも不愉快でもない流れの中の一里塚に過ぎず、もちろんこれは夜中まで仕事をしているから他にやりたいこともなく、身体が仕事にのみ向かっているおかげとも言えるのだが、そうすると東京の実家から仕事先に通っている限り仕事に集中出来ないという、救われない結論が導き出されてしまうので、時差ボケは早寝早起きの助けになるってことで勘弁していただきたい。]]></content></entry><entry><title>フォートレス・ヴィンドラス</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=782604" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=782604</id><issued>2008-07-08T02:00:50+09:00</issued><modified>2008-07-07T22:40:36Z</modified><created>2008-07-07T17:00:50Z</created><summary>　日付変わって本日から鹿児島の辺境に出かけて週末まで帰らないが、宿泊するホテルのロビーには無料インターネットコーナが設置されているらしく、ウェブメールにてスパム駆除程度は出来るためおそらく不便は感じない。ネチズンの皆様に遅れをとる危惧もない。毎日巡回し...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>隣の真面目さん</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080707.jpg" width="118" height="175" alt="O.R.メリング" class="pict" align="left">　日付変わって本日から鹿児島の辺境に出かけて週末まで帰らないが、宿泊するホテルのロビーには無料インターネットコーナが設置されているらしく、ウェブメールにてスパム駆除程度は出来るためおそらく不便は感じない。ネチズンの皆様に遅れをとる危惧もない。毎日巡回しているウェブサイトウェブログをたかだか三日見られないくらいで世の中が激変する訳はないのである。<br />
　キリハラが九州の果てで泣きながら数字をやりくりしている間に北海道ではサミットが行われ、北京に目を向ければオリンピックスタジアム「鳥の巣」がまた一歩完成に近づき、西海岸のストックトンはサブプライムローンの形にとられた住宅で埋まってゆく。ロシアやナイジェリアに新しい油田が生まれるかもしれないし、チェルノブイリの生態系が活発になることだってある。ドルは弱体化、原油は高騰、小麦大豆トウモロコシに海運価格も青天井(※)で株だけは安くなる。アフリカで子供が死ぬ。<br />
　大したことねえじゃねえか、人死に以外は。<br />
　キリハラは株で儲けるつもりも外貨預金で利息を稼ぐつもりも車を運転するつもりも必要以上に栄養を摂るつもりもなく、本とCDとライブと映画と物書きツールがあれば生きて行ける。ドルが弱くなればアメリカからの輸入盤が安くなるので円高はむしろ歓迎だし、ついでにユーロとポンドも暴落してくれたら万々歳。何一つ問題はない。本当の問題はその意識の低さや想像力の欠如にあるのかもしれないが、それを言い始めたらケニアやジンバブエでぼろくそに搾取された挙げ句内紛の犠牲になった貧民のことを考え続けなければならなくなる。あの人たちに比べれば、と。そして、誰かよりましという論理で物を言った瞬間から、苛められっ子以外のみんなが苛めっ子になるのと同じく簒奪者の側にグルーピングされて、善意の加害者として生きるはめになるのである。<br />
　いや、そんなことはないかもしれない。極論だし子供じみている。だけれども、一度は言葉にしておくべき事柄でもあるのは間違いない。逡巡は言った後ですればいい。幸いにしてキリハラにも記４を読んでくださるお前さんらにもためらう時間と余裕が残されている。無限までは行かなくとも日本のどこかで液晶ディスプレイと向き合っている人々は、だから、それを言っちゃおしまいであるような台詞をいくらでも吐けばよろしい。それから自分に待ったをかけてもまだ全然間に合う。間に合わなさそうだったら頭を下げて謝ればいい。ごめん。そんなつもりはなかった。そこまで酷いことを考えている訳じゃない。もう一度チャンスをください。<br />
　嫌かい。<br />
　確かにみっともなくて恥ずかしい態度ではある。言ってしまったことを死ぬまで後悔する危険も結構高いし、ためらいを見せる前にデッドエンドということもあるだろう。でも、みっともなさや恥の欠片も持たないよりはまだましではないだろうか。どこに行っても臆することなくクリアカットな断定を繰り返す奴らよりは。<br />
　以上のように、キリハラもまた誰かを下目遣いに見て溜飲を下げる俗物なのである。いや恥ずかしい。申し訳ない。そんなつもりは毛頭ございませんでした。<br />
　という訳で、何かを語ろうとした途端ににっちもさっちも行かなくなるこの男が書くウェブログは、常に逃げ腰で大切な事柄から目を逸らし続け、気づいたら積み重ねた日々だけで構成されるお筆先と成り果てて候。何とか抜け出そうと足掻いてみたらこんな記事が出来てしまった。<br />
　読み返しただけでベッドに逃げ込みたくなる文章を、今までならさっさと過去ログへ流していたところ、今回は冒頭に書いた通りしばらく鹿児島の片隅で泣きながら金勘定をしなければならないため、少なくとも週末まではページを開いた瞬間に恥の塊が晒される格好となり、これが上手いことカンフル剤として働いてくれれば良いのだが、個人的には明日の朝から後悔の歴史が始まる方に一票を投じるし、多分読まれた方も赤面か苦笑いかその両方に見舞われるだろうし、結局誰も得をしないのは確実なのだからいっそアップロードせずに眠らせておこうかとも考えつつ、取りあえず投げてみてから逡巡することに決めた。<br />
　いつも以上にとりとめがなく、殆ど民間デモ隊の喚声と変わりない話になった。申し訳ない。<br />
　一つの記事で二度も謝ってしまった。しかし、一見まともな詫びの言葉は読者諸兄に向けられたものではなく、では未来の自分に対する詫びかと言えばそれもまた否、誰に贈る訳でもないさようならと同じく、宙に浮かせるための申し訳ないであり、そのくらいの事は許されてもいいんじゃないかと思ったりもする。<br />
　帰ったら、またいつものウェブログに戻ります。<br />
<br />
※：これも貧窮の一因ですよね。]]></content></entry><entry><title>シュトゥルム・クビツァ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=782412" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=782412</id><issued>2008-07-07T02:51:44+09:00</issued><modified>2008-07-06T22:58:51Z</modified><created>2008-07-06T17:51:44Z</created><summary>　通りを挟んだ向かいの家に死人が出たらしく、夜中だと言うのにサーチライト全開で通夜用什器を運び込んでいる。彼らは皆一様にくたびれた顔をして、しかし誰一人涙を流してはいない。疲れてもいない。知人との再会が結婚式ではなく葬式になる頃から、大体の人間がくたび...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>秒殺孤児の家</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　通りを挟んだ向かいの家に死人が出たらしく、夜中だと言うのにサーチライト全開で通夜用什器を運び込んでいる。彼らは皆一様にくたびれた顔をして、しかし誰一人涙を流してはいない。疲れてもいない。知人との再会が結婚式ではなく葬式になる頃から、大体の人間がくたびれ始め自分と世界の時差を見出すようになる。疲れてはいるもののくたびれる暇がない僕は彼らをうらやましいく思い、すぐに考え直して怒鳴り声を上げる。家族はそれを予期していた素早さで僕の口を塞ぎ、そのまま窒息させようとするのでたまには本当に窒息死したと驚かせてやるかなんて悪戯心を発揮して幽体離脱を試みると、目の前で死んだばかりの老人が一目もはばからず泣いていて、洟をすすりもしないその姿を見る内に、僕は誰もがいつからか泣くのをやめることを知り、今のうちに泣いておこうと思ったところで肉体に引き戻され、興醒めしながらもサーチライトの眩しさを言い訳にぼろぼろと涙を流す。]]></content></entry><entry><title>恋の始まりってやつぁ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=781546" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=781546</id><issued>2008-07-03T01:51:47+09:00</issued><modified>2008-07-03T16:30:31Z</modified><created>2008-07-02T16:51:47Z</created><summary>　午前中に成した仕事が一つもないどころか朝一で打ち合わせに上がった今週末締め切りの業務をどのようにして完遂すればいいか何のとっかかりもつかめないまま背中から這い上がってくる虫虫虫虫虫の恐怖と戦っていたら斜め後ろからキリハラを見下ろし食事がどうとか抜かす...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>悪魔超人の食卓</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080702.jpg" width="175" height="175" alt="world'send girlfriend" class="pict" align="left">　午前中に成した仕事が一つもないどころか朝一で打ち合わせに上がった今週末締め切りの業務をどのようにして完遂すればいいか何のとっかかりもつかめないまま背中から這い上がってくる虫虫虫虫虫の恐怖と戦っていたら斜め後ろからキリハラを見下ろし食事がどうとか抜かす年下の男の子が目に入り、思わず「え？俺？」と一人称を間違えてしまう程うろたえ惚けた面のまま振り返ったら彼は何をか言わんやといった表情で頷き、約一ヶ月ぶりにランチへのお誘いをくだすったのだった。まともに誘ったら絶対に来ないと踏んでいたのか、女性の名前を挙げて「○○さんが行こうって言ってるんで、どうですか」と控えめな態度でもって喋り続ける同期（キリハラは中途、彼は新卒）の顔に焦点が合わないまま、しかし呆然となっている状態で皆様の会食をけがす訳にも行かないし、眠いし、何より食欲がなかったのでその旨伝えてお引き取り願ったらいつも通り寂しげな表情で去って行った。同じチームの先輩や課長は何も言わなかった。何故かというとキリハラの所属するチーム、元は別組織だったのが現部署に吸収された、言わば外様の連中は基本的に一人で昼食を平らげる習慣があるのであって、隣に座っている先輩などはカップヌードルをすすると同時に空いた手でいらん通知文書を打っており、課長もおにぎりをぱくつきながらソリティアだのマインスイーパに精を出している。別のチームから異動してきた二十代後半の豚野郎だけは率先して出て行くのだが、きっと出先でご飯を大盛りにしているに違いなく、だから蘊蓄豚などとキリハラに陰で笑われる。それは嘘。豚なのは事実。毎日三リットルもの水を飲んでいる健康家にも関わらず胴体が柔らかいエアーズロックよろしくこんもり盛り上がってその奥にある限りない脂肪を想起させる二十代後半で入社五年目で勉強熱心で理屈っぽくて話が長くキリハラの目を決して見ない男。俺、こいつ大嫌い。大嫌いはやや嘘で、業務知識だけは豊富だから先輩の機嫌が悪い時に利用するだけさせていただいている。言い換えればキリハラの知識が塵芥程度のものでしかないことに他ならず、しかもここ一ヶ月余りの間にすっかり仕事への情熱を失ってしまったこの男は率先して質問もせず業務本も読まず、仕事メモの量も明らかに減った。それでいいのか問われればきっと良くない。多分一面でのモチベーション低下は他の分野にも波及する。けれど文章にリソースを残しておくため昼間の業務を適当にやり過ごすと考えれば真っ当なモチベーション低下にも見えないことはない。では何がいけないのか。ここ数日思い悩んでみた結果、業務に関しても十人並みの社会人振りを自分に求めているからであろうという結論に達した。つまり、キリハラの本分は文章を書く所にあるのだから仕事先では最低限の労力しか使わずにおいて、付き合いが悪いだの変人だの後ろ指を差されようとも素知らぬ顔でローコストオペレーションを実施し、窓際族として定時まで過ごしたらばやっと一日が始まるぜひゃっほうと喜び勇んで新型iMacワイド画面と共に来るべき賞への応募作品を作り上げるのが正しいのに、現実を観るとローコストまでは実施しているもののそこに付随するネガティブな評価にそっぽを向けずいっちょまえに苦しみを覚える始末という訳である。要するに贅沢なんである。分不相応なんである。それで心身ともパンクするのだから間抜けと呼ぶ他ない。一人の人間に込められたリソースは無尽蔵なものではなく、時間が特別融資枠で一日一万時間与えられることもないのだから、諦めるべき部分は諦め、嫌な物事は受け流し、笑って誤摩化しながら人生の照準を明確にしてゆく必要がある。そういう訳で、同期の新卒様が何と言おうと今後ともランチミーティングに参加する気はなく、特に新人歓迎会で初めて顔を合わせた瞬間から無限駄目出しを食らわしてきた女傑、彼女も普段はサンドウィッチ片手にスパイダソリティアを一所懸命こなしているのだがそれはさておき、そんな方と昼食に出かけたら何を言われるか分かったものではなく、今や諦めた町の住人であるところのキリハラもストレスを溜めずにはいられない可能性が高いため、いつもにも増してはっきりと断りの言葉をお返しした次第。協調性も社交性もどんどんなくなり、加速度的に立場が失われる。そうやって周囲と断絶することが小説執筆にポジティブな効果を及ぼすとはとても思えず呻吟、ベッドの上を転げ回って羽毛布団を踏みつぶして、そういやもう夏だからそろそろ布団は日干ししてから圧縮袋に放り込まねばならねえけど足下が冷たくなった時に備えてベッドの脇に畳んで置いておき、夜中は足先だけ入れられるよう備えておくのがよろしいと思い直してファブリーズをしこたまかけるにとどめている。夏は近く、気が短い。入道雲の機嫌を損ねないうちに苗場辺りへ繰り出し大好きなマイス・パレードのライブを観賞しながら麻ビールや麻カレー(※)をほおばることを夢見つつ、今日も背中の悪寒と共生し続けている。<br />
<br />
※：官憲対策表現。]]></content></entry><entry><title>男のツンデレに価値はない</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=780697" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=780697</id><issued>2008-06-29T04:12:34+09:00</issued><modified>2008-06-28T19:42:37Z</modified><created>2008-06-28T19:12:34Z</created><summary>　生まれつき愛想がなくぶっきらぼうなのに加えて他人様の神経を逆撫でするのが得意かつ大好きらしく、行く先々で敵を作りやすい、敵を作ることが多い、ていうか敵作るのほんと上手いよね、そのうち刺されて死ぬなどと言われては土下座して詫びを入れている。最後の台詞は...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>ふゆきょう対奴等</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080625.jpg" width="175" height="175" alt="Ceephax" class="pict" align="left">　生まれつき愛想がなくぶっきらぼうなのに加えて他人様の神経を逆撫でするのが得意かつ大好きらしく、行く先々で敵を作りやすい、敵を作ることが多い、ていうか敵作るのほんと上手いよね、そのうち刺されて死ぬなどと言われては土下座して詫びを入れている。最後の台詞は社会に出てから三回ほど頂いた。しかし刺されるとか殺されるとか殴られるといった脅し文句を吐く連中はその実自分で刺す度胸がなく、気分が悪くなる以外にこれといった実害を加えられたことは今までのところない。むしろ凶悪なのは暴力よりも被害者面をして必要以上に傷つかれたり悪い噂を広められたり最悪縁を切られたりする方である。被害者は得てして自分が事の全てを知り尽くしているような勘違いをするし、そうなると味方の多寡によって情勢が決まってくるため、人望がなく友達も少ないキリハラは性根の悪い加害者と見なされ限りあるネットワークを更に狭める結果となるのが九割方、たまに味方が付いたかと思うとその人はいざこざの外側にいたりして何の役にも立たない。<br />
　そんな訳で、キリハラは半生を殆ど嫌な奴として過ごしており、質の悪いことに本人もまんざらではないため、冒頭に書いたように敵はどんどん増えるし味方なんて常に不足している。だったら友達とか恋人と喧嘩した時、周囲の人間が背後から後押ししてくれる人生が良いかと言えばそういうのも気持ち悪い。愛や友情に取り憑かれたらまずいと思っている。世界中の人間が実は愛し合うために生きているとかいう噂は確かに本当かもしれないが、その手の悪霊は口にした瞬間から善性を失うのもまた然り。だから浅井健一はその後「どうでもいいぜそんな事柄」と歌ったに違いない(※)。<br />
　何が言いたいかというと、愛だの友情だのを臆面もなく言ってのけられたら一瞬でやる気がなくなり、また被害者側に回るのも面倒だから嫌なんであります。別に自分以外の人間を積極的に攻撃しようというのではなく、諍い事でせこい位置に立つよりは悪い悪いと罵られつつ欠伸でもしている方が全然ましなだけで、どうでしょう、わたくしはおかしなことを申しているでしょうか。分からないから教えてください。それとも皆さんは周囲の賛同を受けて堂々と誰かを糾弾したいのかしら。だとしたら、よく吐き気を催さないもんですな。すごいすごい。ライトニング偉い。マッハガッデム。<br />
　まあ記４を今でも読んでくださっている方は大体敵を作りやすい質でしょうから、ほんとそうだよねーとか何とか首肯して頂けるかもしれませんが、それもまた被害者友の会の始まりには違いなく、孤高気取りが似た者同士で集まる要領で、村を立ち上げ世界と対峙するのでしょう。常に加害者でいられる訳でもありませんから。<br />
　そろそろ本題に入りますと、煙草を巡る戦争がここ数年で激化してきたようです。人類は嫌煙家と愛煙家に二分化され、間に立つ人はあまりいない。嫌煙という単語は昔からあったでしょうけど、それが権利と名付けられ頭の悪いフェミニズムよろしくご隠居様の印籠扱いされています。嫌煙権を主張すればそれで終わり。そこに付随する正論の槍が後は何とかしてくれる。つまらない武装形態であります。<br />
　かといって愛煙家の言い分に筋が通っていることもなく、最近は彼らも被害者意識を募らせている感があるため、キリハラは嫌煙家を疎む身でありながら愛煙家の側にも付けずにいます。本当は煙草くらい好き勝手に吸って欲しいのですが。<br />
　嫌煙権を武器にする方々は、煙草とそれを吸う連中から確かな被害を受けていると言い張ります。愛煙家は、そういう連中が増えたおかげで規制が多くなったり税金負担が重くなったり肩身が狭いと返します。理屈で考えれば前者に分がある、正しいとなるのかもしれません。ただ、正しい言説が必ずしも善きものを生み出さないのも一つの事実ではありますし、ちょっとした喧嘩に理屈を持ち込むのはあまり褒められた態度と言えるかどうか疑問が残ります。<br />
　このようなケースではどちらが先に悪事を為したかで決着させるのが手っ取り早い大岡裁きですが、そんな審判で両者が分かり合えた事例はあまりないでしょう。ならばどうするか。<br />
　キリハラは、嫌煙家でも愛煙家でもない、要するにどっちでもいい人間として、それぞれが加害者意識を持つことをお勧めします。煙草を吸わない嫌煙家さんは愛煙家さんを許し認め、煙と分ちがたい絆で結ばれた愛煙家さんも同じ態度をとる。双方にそれなりの理屈がある中で、相手が自分に何をしたかではなく自分が相手に何をしてしまったか考える。吸う人間が同類の権利ではなく吸わない人間の主張を受け入れ、吸わない人間は煙草を吸ってもいいよと言ってやる。それ以外に和合の道はないのではありませんか。駄目かね。敵にやられた分を返さないと気が済まんカネ。でも、戦争なんて全員が被害者の皮を被るせいで起こるんだぜ。<br />
　誰に向かって語っているのか不明瞭になってきたのでそろそろ店仕舞いにするとして、キリハラが加害者ぶる理由は何となく理解していただけたでしょうか。そう、この小心者は争いをなくし世界平和を達成するための橋頭堡として加害者意識の強化を絶えず行っているのです。偉いだろ？<br />
　まあそんな事は書いておらん訳でありまして、結局何が書きたかったのかはっきりしないまま本日の記事は完結とさせて頂きます。申し訳ない。煙草については、吸い方を知らないガキをリンチにでき、更にリンチのマナーを守らない馬鹿を鞭打ちの刑に処す法律でも制定されれば解決するように思います。<br />
<br />
※：世界中の〜は楽曲『赤いタンバリン』の歌詞、「どうでもいいぜ」は更に後期の『Sea Side Jet City』の歌詞だったはず。多分。浅井健一はブランキージェットシティのボーカリストで、ブランキーは八年くらい前に解散した日本のバンド。ロック好きのみんなはそのくらい知ってるよな。]]></content></entry><entry><title>サンドヴェーパー</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=780147" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=780147</id><issued>2008-06-26T01:09:05+09:00</issued><modified>2008-06-25T15:59:49Z</modified><created>2008-06-25T16:09:05Z</created><summary>　仕事中にかかってくる電話と飛び込みのメールは八割方が悪い知らせなので僕はいつも知らない振りを決め込んでテンキーを打ち続けるのだがそれはいつか段落がつくものだしやっていれば終わりも訪れ結局相対しなければならないことに挟まれる疑問は何一つなくそういう仕事...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>秒殺孤児の家</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　仕事中にかかってくる電話と飛び込みのメールは八割方が悪い知らせなので僕はいつも知らない振りを決め込んでテンキーを打ち続けるのだがそれはいつか段落がつくものだしやっていれば終わりも訪れ結局相対しなければならないことに挟まれる疑問は何一つなくそういう仕事のやり方がいけないのか仕事そのものがいけないのか僕自身に問題があるのか全てのメールと電話と僕の名前を呼ぶ声はコカクチョウの歌なのか段々分からなくなって辿り着く所は怠惰と冗長さの国でありそれが事実ならば僕にとっての仕事は全て行き詰まる運命にあるのかもしれずだったら無沙汰を待ち望み横目で同僚を窺う生活に終わりはない訳だからいっそ埋没した方が身のためと思って不穏な顔をしていると周囲の余計な気遣いがバランスの悪い左手から肘や肩を伝って背筋にまで流れ込み朝から昼過ぎにかけて僕の半身は礫砂漠みたいに荒涼として付け入る隙がなくなり僕は首を傾げ続けながら生きなければならず圧迫された頸動脈から漏れだした血が白目を蹂躙してレッドアウト、コンタクトレンズが表面張力から解放されマウスのボタンに落ちる。]]></content></entry><entry><title>魔獣蛇腹ウォック</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=779778" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=779778</id><issued>2008-06-24T02:13:32+09:00</issued><modified>2008-06-24T13:53:03Z</modified><created>2008-06-23T17:13:32Z</created><summary>　ここ一ヶ月の間に目出たき事、耐え難き事、脱力せし事、泣きそうな事などなど、怠け者なりに多くのイベントがあったのだが、それらが人生観だの人格だの顔つきを変えるといった結果に結びついたかと言えば答えはノーであり、むしろストレスフルな環境の中で生まれつき持...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>バーンアウト</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080616.jpg" width="123" height="175" alt="村上春樹" class="pict" align="right">　ここ一ヶ月の間に目出たき事、耐え難き事、脱力せし事、泣きそうな事などなど、怠け者なりに多くのイベントがあったのだが、それらが人生観だの人格だの顔つきを変えるといった結果に結びついたかと言えば答えはノーであり、むしろストレスフルな環境の中で生まれつき持っていたと思われる愛想のなさやらサボリ癖やら寝逃げでリセット！なんてしょうもない処理ばかりが表立ってきて、いくつかの山を越えて手に入れたものは強化された自我などではなく幼稚さに過ぎないとしみじみ回顧していたのが昨日一昨日だったか、今ではそれすらもう忘れて、巨大なるiMac二十四インチフラット液晶ディスプレイに見入るばかり、毎朝毎晩立ち上げるたびに既存の壁紙では用をなさない千九百×千二百ピクセルのワイド画面に驚かされ、買うまで知らなかったファンレス構造に不安を抱き、あまりにも薄っぺらなマイティキーボードの意外な好感触を楽しんでいて、文章には全然手を付けていなかったのが、「もう夜中だから明日に備えて寝てしまおう」の一言で簡単に逃げ出す自分にいい加減嫌気がさしたのか、文章から離れているだけで体中に濡れた砂利がたまってゆく不愉快な感覚と付き合うのに疲れたのか、はたまた理由が出来たのか、前の記事から一ヶ月以上を経て、やっとこさロリポブログの執筆画面と向かい合う覚悟を決めた。<br />
　久々に書いてみると、やはりどうしていいやら皆目検討がつかず、結局以前のやり方をトレースする自己縮小再生産に終始してしまうので、明日からは少しずつでも毎日書かなければならないと思う。書かなければと思うと書きたくない。キリハラが文章を書く時そこに理由はなく、書かない方にはいくらでも理由がある。本を読みたい。音楽に浸りたい。酒を飲みたい。寝たい。めんどい。しかし理由があってやらないというのは非常に質の悪い否定なのではないか。理由もなく文章を書かない人間は山ほどいるし、書く人間でも理由なくそれをやめることがある。一方、書かないことに理由をつける人間はその時点で精神の脆弱さを肯定している部分があり、悪気がないぶん手に負えない。<br />
　では、理由なく文章を書く連中も礼賛されるべき存在にはならないのか。多分そうだ。少なくともキリハラはどこへ逃げてもいつか書く所へ戻って来ざるを得ない馬鹿野郎で、そのために誰かを被害者にしたとしても、全然痛くも痒くもない。息をして水を飲んで炭水化物を摂取して、結果誰かが傷ついたらそこにいたそいつが悪い。もしかしたら生きているだけのキリハラが悪いのかもしれないが、そう言われても困る。困るけど言い分は聞くから許してくれませんかなんて言ってみて、更に誰かを毀損至らしめたりして、後悔だけが残り、それでも理由がないまま書き続けて反省のはの字も覚えようとしない猫背の文畜生。<br />
　書くことには理由が必要でやめる理由は用意しないのが潔いのか？<br />
　書き続ける中に答えがある訳でもなく、それを知りながらも書かざるを得ない人間だけが言葉への漸近線を生み出せる。そういうことじゃないのか？<br />
　よく分からない。ただしこれは子供の小理屈であって世界には通用しないし、商売には大人の理屈が必要なのは分かる。そのさじ加減を間違えた奴から滑落してゆく、それだけのことだと思う。そしてさじ加減の何割かは無心のうちに手に入れられなければならない。<br />
　滑落すまいと踏ん張って、確信犯的に崖を上っている限り漸近線にすら近づけない。そのくらい、誰でも分かるだろうと油断していたら案外気づいていらっしゃらない御仁が多く、時たま辟易させられる。<br />
　話は新型マックに変わる。<br />
　夏冬の賞与で二分割しようと目論んで量販店を訪れたらそいつは翌日からじゃなきゃ出来ねえんだカスと罵られ、更に身分証を持っていなかったためカード払いにしなければならず、だったら頭金半分で残りを六ヶ月にして貰えるよう嘆願したところVISAカードの最高分割回数はたったの二回しかなく、しかしながら二回までなら分割手数料なしでもローンを組める（※一）とのことだったため、向こう二ヶ月の赤貧に背筋を冷たくしながらも念願の新型iMacレオパルドを手に入れたキリハラは、地元で会った友人についつい自慢をしてしまい、結局買ったばかりのハイエンドさんを増設メモリもろとも強奪され、挙げ句の果てに殺された。な、何をする貴様らー！（※二）<br />
　最新OSレオパルドのすごさはまだ使い切っていないこともあってあまり分からず、最悪理解する前にハードの方が崩壊するかもしれない。百数十の新機能と言われても、シンプルな挙動を好むキリハラにはピンと来ない。一方、薄っぺらいキーボードは使っていて非常に楽しい。形はノートパソコンのそれなのだが押した感覚はデスクトップの手応えに近く、押し損ねがない上にパチパチとへたれた触感を味わう必要もない。隙間が狭く浅いため、間にゴミが詰まりにくいし掃除だって一撫でで済む。すごいですね、サイエンスって。本体はファンレスのためすぐ熱くなるのが恐いものの、イヤフォンを付けなくても細かな音まで聞き取れるのがありがたい。ファンの騒音は結構邪魔なのだと再認識した。<br />
　あとは無駄に広い画面をどう活用するかというところ。試しに何枚か溜まっていたアニメのDVDをかけてみたらノイズが酷かった。だがこれはDVDの画質そのものに問題があるらしく、アマゾンのレビューで苦言を呈されていた。放映時はハイクオリティな映像が売り物の一つだったのに、どうしてDVDに落とし込んだらノイズが発生するのかしら。誰か知っていたら教えてください。富山の下町風景に横線が入りまくるとサイバーパンク作品か『電脳コイル』みたいでちょっと面白いけど、やっぱり奇麗な方がよろしいと思うのである。<br />
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※一：つまりどうやっても分割手数料はかからねえってことだろ？<br />
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※二：ロマンシングサ・ガというゲームのネタ。サブキャラクタがレアアイテムであるところのアイスソードを手に入れたと大喜びしているところで三択が現れ、そのうち「殺してでも奪い取る」を選ぶとこうなる。]]></content></entry><entry><title>どきどきコムサ弾劾裁判</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=773917" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=773917</id><issued>2008-05-28T01:42:42+09:00</issued><modified>2008-05-27T22:44:50Z</modified><created>2008-05-27T16:42:42Z</created><summary>　時々黒子が増えている。腕や手首や首筋や胴体など、場所を選ぶことはない。一昔前は指先を怪我するたびにその跡が黒子と化して、怒り狂って安全ピンを持ち出し皮膚を抉るなど日常茶飯事だった。神経症患者の自傷行為みたいで今振り返ると少し恥ずかしいが、身体中が黒点...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>悪魔超人の食卓</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080527.jpg" width="118" height="175" alt="野田秀樹" class="pict" align="left">　時々黒子が増えている。腕や手首や首筋や胴体など、場所を選ぶことはない。一昔前は指先を怪我するたびにその跡が黒子と化して、怒り狂って安全ピンを持ち出し皮膚を抉るなど日常茶飯事だった。神経症患者の自傷行為みたいで今振り返ると少し恥ずかしいが、身体中が黒点にまみれて有害な熱線を周囲にまき散らすことを考えれば妥当な選択だったようにも思える。<br />
　血溜まりやニキビ、吹き出物の類に穴をあけて潰すのは危険な民間療法かと思えば案外正しい方法論らしく、鼻筋に巨大な吹き出物（めんちょう）が出来て会社の診療所を訪れた時は、看護師のおばちゃんが真空パックの注射針を手渡して「これで穴を空けなさい。私が切って上げてもいいけど、自分で出来るでしょ」などと無責任なんだかツンデレなんだか判然としない応対をしてくれた覚えがある。<br />
　おばちゃんとの付き合いは長かった。キリハラは薬や仮眠が大好きだったものだから、暇を見つけては風邪薬やら安定剤やら軟膏を貰いに行ったりそのついでに寝かせてもらったりしていたものである。薬局に行けばいくばくかの金を払わなければならない安定剤も、福利厚生の一環として無料になるだけでなく、法令を無視した大量日数分を処方されるため、非常に重宝した。平気で一ヶ月分くらい持たせてくれるんだもの。<br />
　ただ、これはキリハラが特別好かれていた訳ではなくて（親密ではあった。毎週通っていたので）、同期の連中が風邪気味だと言って診療所に足を向けては飲み切れないほどの粉薬を持ち帰る姿をしょっちゅう見かけていたし、昼食時（※）がおばちゃんの話題で持ちきりになることも多かった。違法な量の薬、明らかに看護師の管掌範囲をはみ出した診療、業務時間無視の仮眠ベッド。あそこは確かにオアシスであり、同時に会社の大らかさを体現する空間だった。思い出しついでに書くならベッドが三台設置された仮眠室と、主に女性や茶道部が利用する畳敷きの休憩室、更に昔はトレーニングルームなんかもあったそうで、どうして俺はそんな面白い会社を辞めてしまったのかと今になって後悔している。多分通勤がきつかったからだろう。何しろ今の仕事先まで家から四十分の所、前はどう頑張っても一時間十五分かかっていたし、始業が八時半と早めだったから相当早い時間に起きなければならなかった。その分通勤中の読書時間は長くとれたものの、酒を飲んで帰るとなると結構辛い。まあ、そんな事を書いたってしょうがないんだけどさ。<br />
　始業時間が早いのは、少なくとも二つの点でメリットがある。<br />
　まず一つは通勤ラッシュを避けられること。大分前に流行りかけて結局お蔵入りになった時間差通勤というやつ。あの中はフレックスタイムの採用による遅番と同時に、早番も含まれる。実際、七時台半ばの電車は八時過ぎのそれよりも全然空いており、読書空間はもちろんのこと、新聞を広げるスペースすら確保出来ることがある。満員電車の圧迫感はストレスの大いなる源泉となるから、多少乗っている時間が延びても上手くトレードオフされるように思う。<br />
　二つ目は、実質就業時間が短く感じられるというか、真面目に働く時間帯が少なくて済むこと。キリハラのいた会社は部署によって始業時刻が異なり、事務職は営業に比べて三十分早かったので、勢い退社時刻も十七時過ぎとなる。そして銀行が空くのはATMでも八時四十五分だし、そもそも朝っぱらはみんな仕事をしない。十七時を過ぎれば帰る準備に取りかかる。となれば実質稼働時間は九〜十七時程度であるから、昔の公務員を彷彿とさせる短時間労働が完成することとなる。とても嬉しい。<br />
　こういうのんびりした仕事を出来ていたのはひとえに小汚い下町のそのまた外れというろくでもない立地と精密機器ニッチメーカの地位を持ち合わせていたからだと、最近しみじみ回顧する。全社一斉健康診断とか、ペットボトルを安く売っている組合とか、何だか薄暗い職場とか、実は結構良い会社だったのかもしれない。少なくとも息はし易かった。潰れかけだったけど。<br />
　そのうらぶれた会社から抜け出して東京都のヘッドクォータに戦場を移してみると、如何に自分がやる気やら気配りやら優しさやら協調性のない阿呆かよく分かり、毎日情けない気持ちになる。昨日辺りから開き直ってはいるけれど、もうしばらくは情けないままに違いない。何だか活気に溢れた街や会社はあまり得意でなく、自虐史観を交えつつ職人気質の仕事をする方が性に合っているように思われるのである。次の仕事先は田端か在宅にでも出来れば良いのだが。<br />
　何だ、昨日と同じこと書いてんじゃねえか。糞っ垂れ！<br />
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※：前に勤めていた会社は自社ビルを持っており、地下には食堂もあった。そしてキリハラにも好き嫌いは別にして二十数名の同期がいたため、昼食は一緒に食べていたのである。その後アトリウムにたむろしてお喋りに興ずるのが同期の常だったが、面倒になってさっさと放棄し、やっぱり本を読んでいた。昼休みくらい一人でいさせろっての。]]></content></entry><entry><title>羽の生えたヤクトタイガー</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://ki4.wib01.com/?eid=771535" /><id>http://ki4.wib01.com/?eid=771535</id><issued>2008-05-27T01:05:15+09:00</issued><modified>2008-05-27T13:45:10Z</modified><created>2008-05-26T16:05:15Z</created><summary>　父親によく似ていると言われた。のはもう半月も前の話になる。地元のジガースポット。あらゆる酒を必要以上に高い値段で出してくれるため、飲み会帰りの酔い覚ましに一杯なんて気分でラフロイグを頼んだついでにあれもこれもと元々高いシングルモルトウィスキィにかまけ...</summary><author><name>キリハラ</name></author><dc:subject>ふゆきょう対奴等</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/080516.jpg" width="121" height="175" alt="高野和" class="pict" align="left">　父親によく似ていると言われた。のはもう半月も前の話になる。地元のジガースポット。あらゆる酒を必要以上に高い値段で出してくれるため、飲み会帰りの酔い覚ましに一杯なんて気分でラフロイグを頼んだついでにあれもこれもと元々高いシングルモルトウィスキィにかまけていたらいつの間にやら五千円でも利かなくなっている。その辺の居酒屋で友達とたらふく飲み食い、三〜四時間居座るか、もしくは女友達と連れ立ってちょっと瀟洒なお店でワインのボトルを入れたりすると大体五千円を記録する。先週初めて行った合コンでもそれと大して変わらない会計だった。となればショットグラス三杯におつまみで万札を出さなければいけないってのは相当な値段なのではないだろうか。<br />
　しかし既に酒が入って惚けた頭は価格ショックを軽く受け流し、明けて二日酔いの気配がして来る頃にやっとこ背中が汗まみれになるのである。何でも風呂場に行く最中で早起きの父親と出くわした時には「寝て起きたら財布の中身が別人になっていた」とか妄言を吐いたらしい。その後すぐさま髪を洗って歯を磨いて、昼過ぎまで再度寝たはずだから、実際に言ったかどうかは今でも分からない。父親も寝ぼけていたし。<br />
　再度寝たというのは件のバーから帰るなりスーツも脱がないままベッドにひっくり返って気絶したからで、そこに至る記憶もまたなく、締めの酒にウィスキィはいかんと今では後悔している。していない。むしろ酒で失敗すると克己心が燃え上がるタイプであって、シングルモルトだアイラ島だと言い始めたのも昨年の初夏にバーボンをしこたま飲んでサディよろしく胃の中身を道端の樹にぶちまけたことに起因する（※）。何事につけ腰の重いキリハラというイカレポンチが珍しく頑張ったと思ったら酒だったと。破滅志向でもあるのだろうか。あるのかもね。道路に寝転んで周囲の人々から引っ張られながら、「僕はここで死ぬなら本望です」なんて叫んだらしいから。何で死ななかったのだ。<br />
　更に、近頃は休みになると昼間から秋葉原のHUBでエールなど飲み漁るにわか酔っ払いのキリハラさん、三年もしたら本職のアル中と化しているかもしれない。肝臓が壊れて再起不能。二十台前半から独り酒を続けている二つ年下の友人が巨大胆石と脂肪肝に見舞われて腹をかっ捌く羽目になったというから、同じことがキリハラに起こらないとは言い切れない。知己の皆様は、どうか止めてやってくださいまし。たとえ止まらないとしても。<br />
　それで父親似宣告をされた所から半月が経過しているのは、なれもしない社会人の型に自分を嵌めようとしていたからであります。入社半月で既にやる気は尽きているにも拘らず、毎朝半泣きで千代田区のどこかへ通っております。で、寝る。働く。寝る。机を叩かれる。トイレで寝る。飯。一人で読書。とうとう誰からも仕事以外の話をされなくなる。<br />
　キリハラは一年くらい前から継続的に愛想を振りまくことを諦め始めた。酒を飲めば適当に笑うが仕事先の定時内及び昼休みは誰の元にも近づかず誰にも近づかせず、一人でいることに決めている。吐き気がして来たから。あと、多分寂しいから。<br />
　それで飲み会のさい駄目出しを食らうことはあるものの、業務に関してはきっちり帳尻を合わせているのであまり問題視はしていない。<br />
　と考えていたところ、内田樹が「有能とは、自分一人が良い仕事をするのではなく周囲の良い仕事を誘発すること」といった記事を書いており、深く納得しつつ、同時に自分の無能さを認めるに至ったことを知る。この先小説家になろうとサラリーマンを続けようと世界を放浪しようと俺は有能のザルからこぼれ落ちた小物として生きて行くのである。感傷ではなくて、素直にそう思う。それで構わないです。その意味で有能な人間は多分大嫌いだから。<br />
　そんな訳で現状、最悪の社会人としてむくれた社会生活を送り、何とか社会に順応しようと目論みつつ中途半端に生きていたのが、どうにも苛立ちが収まらなくなり、ついでに夜中布団を被って朝へ高飛びするのも不愉快で堪らない状況であることに業を煮やしたのが良いのか悪いのか、結局文章を書く所に帰って来たのが半刻前。書いてみたところで救いがある訳ではないと感じながら書かないよりはましと開き直ってキシリトールガムをボトルから流し込んでいるのが今現在。カロリーコントロールと称して食事を控えめにしている内に、朝食抜き、昼はおにぎり一個、夜はドトールのミラノサンドと、およそ人間らしからぬ食生活が日常化してしまったので、明日は昼に弁当でも頂こうかと思う。同僚とランチに行け？だからもう誰にも誘われねえんだって。<br />
　それにしても、三杯で六千五百円はあんまりですよね。おいしいけどさ、アイラモルト。<br />
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※：サディは新ふゆきょうに置いてある小説『プロブレマティック』の主人公。内臓が悪くいつも吐いている。キリハラが樹に向かって吐いたのはバーの主人から「肥料になるから」と言われたかららしく、そう考えればエコロジカルと言えないこともない。この話はどこかでしたっけか。]]></content></entry></feed>