記4

ここは、わたくしキリハラが新ふゆきょうの宣伝をしたり挫折したり
呪いの言葉をぶちまけたり誰彼かまわず攻撃したり
あなたと仲良くなったりするウェブログです。嘘ばかり吐いてゐる。ホ、ホ、ホ。
露天風呂爆破殺人事件
 今回は連絡事項のみにて失礼します。こういうのって初めてじゃなかったかしら。
 ここしばらくは投稿用の小説執筆にかかり切りで、記2はおろかウェブ拍手の返信等にも全く手をつけていませんでした。それが先ほどやっとこ全部終わり、作品のPDF、html化も済んで人様にこっそりお見せ出来る形となりました。
 応募作品ですので表沙汰には出来ませんが、知人友人にはURLをごっそり送りつけて読んで頂きたいと思っています。また、ここのコメントにでも書いて頂ければ裏でURLをお教えします。
 だからよ、読んでくれ。そして何らかの形で簡単な感想でもこれにコメントしてくれよ。
 疲れたので漫画でも読んで、明日は池袋までダーツに行って、明後日は祖母の法事で休む間もなく月曜日を迎えたと思ったら東京大学の入学式だそうです。武道館を借り切って行うなんてまあなんてご大層なこと。私の大学は規模が小さかったこともあり、新入生のみ大講堂に放り込んで式を執り行い、父兄は大教室に案内されてその様子をリアルタイム中継で見たそうです。当然キリハラの父母は来ませんでした。
 何はともあれ、次に取りかかるまで、少し休みたいと思います。休むと休みっぱなしになるから、もう休まないんだけどさ。
| 秒殺孤児の家 | 21:56 | comments(4) | trackbacks(0) |
ホロコースト弾
Kangding Ray 久しぶりにウェブログを書く。
 この二十日間ほど更新が止まっていたのに理由がない訳ではなく、それも結構シリアスなものではあるのだがそんなことは読者諸賢と関係ないことであるし愚痴やら泣き言をつらつら書かれても読むに耐えないこと必至であるからその辺りについては割愛、解決しましたよとだけ報告するに留める。潔いキリハラを尊敬して頂きたい。というか理由があろうとなかろうと記4は不定期休である。
 シリアスな問題と言えば、年末年始も色々とキリハラの周辺に不具合が起きており、元旦は一睡も出来ないまま史上最悪の夜明けを迎え、一月中はいつにも増して寝る時間が増え何もする気が起こらず、二月はと言えば、多分前の前の記事辺りに書いてあると思うので適当に参照していただきたい。どうせろくでもない状況であったのだろうよ。以上、昨年末に『サムフェアエルスビフォア』を書き上げてから後、キリハラは身に覚えのない災厄と戦っているか寝ているか泣いているかのどれかだった。情けないと言えばそうだし、人間そう強くはいられないと慰められればそれはそれで筋が通らないでもない。ともあれ文章からは遠ざかって毎日シロタン(アザラシのキャラクター)の毛布にくるまってオービタルやらアルバムリーフを二十四インチiMac様から垂れ流しにしたり内田樹師の著書を少し読んでは頓挫したり漫画を読んではがっかりしたりと、この数ヶ月は既に漆黒の歴史と化している。しかも文章を表立って書かなかったおかげでたった今も何やらキーボードの乗りが悪く、もっとはっきり言えば自分でも何を書いているのか全然分からない上に分からなさを許容出来ていない。そんなのはいつものことと仰る御仁もいらっしゃろうが、書き手側としてはこれまたシリアスな問題の一つなのである。だってつまんないんだもん。
 書いていてスリリングでも楽しくもなく、ただ文字を連ねて行く作業をやるだけなら機械に任せても全く問題はない。適切な単語と文法を教えてやれば、ハイテクニカルウェブ二.〇時代、ウィンドウズやリナックスは知らないがマックOSならウェブログの一つや二つ簡単に出力してくれる、きっと。問題なのはそれにキリハラのマーキングが為されていないことである。今週の漫画ゴラクに掲載されている『天牌』の例を借りるなら、無味無臭の文章とでも表現するのがよろしいか。沖本瞬はそう罵倒されても自分の麻雀を貫こうとしている模様だがキリハラは罵倒されるまでもなく嫌なのである。
 話がぐちゃぐちゃになったので整理する。久々のウェブログで筆が進まない。その状態で書いているのはあまり面白くない。そうすると機械でも書ける文章が仕上がる。結論としては、おそらく読者諸兄も読んでいて面白くない。アクセスが減る。廃墟と化す。スパムトラックバックが山ほど飛んで来る。サーバが落ちる。ロリポップ!から賠償請求される。自己破産する。ホームレスになる。三日で凍死する。
 だからキリハラはスリリングで楽しい文章執筆を手に入れなければならないのである。
 それはそれとして、文章を書かれたり映像を手がけられたりと、創作関係の方々が集まる花見オフに参加して来た。本日はそれを書こうと夜更かししているのに枕が長くなりましたごめんなさい。
 とは言え今更それについて仔細なレポートをお届けする気力は残っていないので簡単にまとめると、お酒のある席に潜り込ませて頂いたご多分に漏れず、酔っぱらって適当な世迷いごとを吐いて迷子になって念のため用意しておいた文章のサンプルを人様に押し付けがましい笑顔で手渡しついでに未成年と間違われた。髪を短く切ったからと言い訳してみたら一笑に付された。それでもって家に帰ってまたぞろ「『お酒飲んで平気?』って訊かれたよ」てなことを母親に言ってみたら、よしながふみの『きのう何食べた?』か何かに出て来る四十歳だけれども若く見られる弁護士の話をされ、最後に「キモッ!」と締められた。
 俺も気持ち悪いと思う。
 いい加減アルコールが重くてクワシオルコオル状態(クワシオルコオルというのは精神病の名前だそうです。どんな症状かは存じません。他にもシュトリンペル・ウェストファール病とか、意味不明な病名は勘弁して頂きたいものですね。格好良いけど。精神分裂病も統合失調症なんて中途半端な呼び方はせず、ギガンティック自意識過剰性マインドセパレート症候群とかに変えればいい)であります。おそらく原因はウィスキーと無糖日本酒のチャンポンにあると思われる。前者は良いとして、無糖の日本酒とは如何なる物なのか未だによく分からない。純米酒でない日本酒は糖類などを入れて味を整える。これは分かる。ではそこから糖分を抜いたら純米酒もどきになるのではないか?糖分以外の何者かが介在していれば良いのか?それとは別に、純米酒に近付くことで高級になるのか?もしくは高級感とは関係ない付加価値がつくのか?原料を抜いたから価値が下がるのか?高いの?安いの?全てが不明のままに宴は終了し、キリハラが四苦八苦して作った名刺は役立たずの代物と化したのである。唐突に出て来た名刺の話について明日以降書く。
 以前、天才宇木敦哉氏が「お酒飲んだ後と運動した後は絶対絵描けない。眠い時とお腹空いてる時も描けない」と宣っていた。キリハラは眠い時以外は大体文章を書けるものの、宇木氏の提示した条件に当てはまるとほぼ確実に面白い文章は書けない。これはつまりどういうことか。健全な肉体にこそ不健全な精神は宿ると解釈してよろしいのか。宇木氏は同発言の後、「これはつまり」と言いかけて言葉に窮している。
 この謎を解くべく机にモルトウィスキーのボトルでも置いてやろうかと思った時期もあったけれど、そうしたら文章を書かないで飲んだくれるのが目に見えているため計画は見事白紙に戻され候。キリハラは一生薬の福太郎で安売りしているビタミンウォーターとダカラを飲んで暮らすことにする。
 ではまた次回。
 創作花見の話?書かねえって言ってんだろう。
| 悪魔超人の食卓 | 03:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
重要なお知らせ
小田嶋隆 この拙劣なるウェブログ『記4』(五万回ほど書いておりますが、読み方は「きふぉー」です。「きよん」でも「きし」でもありません。そうだ、貴様に言っているのだ)を辛抱強く読み続けて下さっている読者の方々、今までのご愛顧に感謝すると共に、愚かな暴言の数々をお詫び申し上げます。
 ところでキリハラの実家である喫茶店の地下で耐用年数超過だか地盤が狂ったかなんだかよく分からないガス漏れが起こり、工事のため二日間店をお休みすることになりましたところ、両親は業者への手配を済ませ店を閉め、人足達の到着を確認すると早速外食に行ったそうで、キリハラが疲れて帰宅するや否や酒の匂いを漂わせてふらふらと寝たりネット麻雀に興じたりしており、何事かと問えば上述の通り、そして外食したら酒を飲むのは当然と胸を張って酔っぱらわれたものでありますから、土日になるとHUBなどに赴いて昼間からエールやらウィスキィを飲んでは友人知人に不健全な乙女と目を細められるキリハラは何も悪くなく、単に両親の血が濃厚に全身を駆け巡っておるだけなのだと確信し、何回目か思い出したくもない十八才の誕生日を迎えた先日、友人からお祝いメッセージに「酒や煙草はやめて健康に気を配りましょう」と書かれていたこともあってやや自分の人生を反省していた部分もあったところをもう一度考え直し、まあ酒で死ぬなら本望よと腹を決めた次第であります。悪癖性悪親のせい。
 問題の工事については、予定内のものについては初日で全て終わったのですが、最後の点検をしている時に別のガス漏れが見つかってしまい、予想外に早く終わる予定が結局二日間の工程、休日も伸びて父ちゃん大喜びで遊びに出かけ、母ちゃんは高い刺身定食生牡蠣付きとビールを喰らって二日連続酔っぱらいと化しておりました。そして店のガスが使えず料理が出来ないため夕食も勿論外食となりまして、親子三人揃って酔っぱらい二連荘という体たらくでございました。
 点検時に見つかったガス漏れについて、少し。何でも飲食業のキッチンではちょっとしたガス漏れがそこここで発生しているらしく、漏れたままでも特に問題はないそうです。しかしながら彼らもプロの業者な訳で、異常を検知してしまったからには直さなければならない。なかったことには出来ません、と。そういう訳で、予定内の工事の二倍近い時間をかけてちょろちょろガス漏れを補修して帰って行きました。仕方のないことであります。工程を終えて最後の点検で異常が見つかることは特に珍しくもない。人間は必ずいつかミスをしますし、物はどこかで異常を発したり壊れたりします。それらにいちいち目くじらを立てるのはあまり精神衛生上よろしくありません。まあしょうがねえやと酒でも飲みながらやっつけるのがプロッてもンじゃアありませンかね。酒は駄目ですかしら。
 酒と言えば、キリハラは二つの職場を経験しているのですが、最初の職場はアルコールの入った状態での作業は禁止されており、そのくせキャビネットには会計事務所から贈られた日本酒が常に鎮座しており、地下食堂で宴会をした後も皆平気で決算などしておりました。また、お菓子などの小物を除いて席での食事は禁止だったため、キリハラもおにぎりを食べながらエレクトロバンキングをかまして上司から引っ叩かれたりしたものです。思えば最初の職場は寝ていて引っ叩かれるか遅刻して引っ叩かれるかお喋りが過ぎて引っ叩かれるかの三択で成り立っておりました。仕事はA型、他はB型としょっちゅう言われたものです。
 で、現職場はアルコールが入っていようと平気で仕事をする豪気な社内規定があるのかないのか調べたことがないから知らん、とにかく酒を飲んでからデスクに戻って仕事に復帰することなど日常茶飯事でした。食事についても同様。前職よりも小さい机にノートパソコンと書類が散乱する混沌に満ちた(企業としてはそれが普通)プライヴェートスペースで悪の先輩はカップヌードルをすすりますし、隊長はおにぎりを食べながら得意のスパイダーソリティアに興じる昼休み、キリハラはOL(Ocha Lady)のごとくに簡単な食事を済ませると談話室の端に逃げさって他人を遠ざけながら文庫本を読むのが日課であります。今では誰もキリハラの読んでいる本を知らないので(以前、新人に「誰っすか」と訊かれて「ガルシア=マルケス」と答えたら知らなかった。てめえ文学部出てんだろコラ)話しかけるのを諦めてくれて、静かに読書をしたり寝たり音楽を聴いたりする日々です。音楽についても誰も知らないようで、最近聴いているノイズミュージックを女性に聞かせたら呆然としていらっしゃいました。あれは本当に申し訳ないことをした。せめて可愛げのあるエレクトロニカでも聞かせて差し上げるべきだったのが、多分蟲の居所が悪かったのでしょう。
 知らないと言えば、前職で同期だった女の子は、村上春樹を知りませんでした。何かの手作業を皆でしている時に何気なく「どんな本読むの?村上春樹とかは?」てな訊き方をしたらば「誰ですかそれ」との捗々しくない返事を頂きまして、「多分日本で一番すごい作家だぞおい。知らねえのか。有名だろ。『ノルウェイの森』とかさ」「私が知らないんだから無名ですよ」「てめェ地球の中心にでもなったつもりかてやンでェー!」「地球は私の友達よ!貴方の二酸化炭素で穢したら承知しないから!」などと大げんかになりました。よりによって地球様が友達では村上春樹も太刀打ち出来なさそうでしたため引き下がりましたが、恐ろしい女であったと思い出しても鳥肌が立ちます。
 村上春樹は何だかんだでエルサレムに行きましたね。スピーチでは「私がここに来たのは、多くの作家がそうであるように、たくさんの反対を受けたからです」といった台詞を言ってのけたそうで、胸のすく思いで一杯です。だってよ、関係ないだろ、文学賞と戦争は。
| ふゆきょう対奴等 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
ちゃんと言ってそこに書け
電卓 鼻の頭に吹き出物が出来て、相当広い範囲が真っ赤に染まってしまったせいで、父親から「何だそれ。俺を笑わせるためにやってんの。ハハハッ」などと笑われており非常に不愉快、一回休み。
 一回休みは本当で、『月曜日は最悪とみんな言うけれど』とレイモンド・カーヴァーは書いていたけれど実際最悪なのに加えて病気の発作が出たから仕方なく朝一で「今日は会社行けません!」と隊長に直談判したらば「それだけ元気なのにか」と問い返され、「行かない元気はあるンでえーッ!」叫んで切って折り返しの電話を無視して午後三時になってようやく発作が収まって来たので謝罪の電話を入れたら生憎九州の子会社のいつも席にいない現場主義と言えば聞こえがよろしい課長と電話中だったため悪の先輩が代わりに出て間を取り持ってくれたので何とか一件落着したとか書くと本当にキリハラが隊長相手に切れたり人を笑わせるために吹き出物(ニキビだっつってんだろ)を拵えたりしているように思う読者の方がいらっしゃるような気がして怖い。
 というのも、転職活動期に一旦書類選考でキリハラを落とした田町の端っこにある馬鹿な電子部品会社が見事求人に失敗して、無愛想なお断りのメールから一転、携帯電話に若くて気弱そうな女性が着信をよこし、虫のいい話とは思いますが一度面接に来て頂けませんでしょうかとか何とか抜かした際、「はあ、ほんと虫いいっすね」と答えたンだよってな話を大学の友人に酒の席で冗談めかして話したら、「お前、もっとね、普通の社会人としてね」みたいな苦笑混じりの返答をされたことがあり、勿論キリハラは上記のような返しをするほど社会的に無防備ではないのだが、周囲からはプライベートの態度が悪いせいで社会でもアウトサイダーをやっていると思われている節があるのか、バイト、就職、社会生活、人生等々について色々心配されることがある。ウェブログでは威勢のいいことを書いているキリハラもさすがに無礼な輩以外には非礼を働くことはせず、喩え無礼であっても出来る限りの礼は尽くすことを一応末端の社会人として心がけているつもりだが昨年末は出張関係で人事と揉めて、わずか二千円あまりの出張旅費を巡って人事部長と大げんかをやらかしてしまったことを考えればやはり友人に心配をかける類の人間なのかもしれない。旅費はきっちり振込でいただいた。振込手数料は!会社持ちで!お願いします!
 ところで明後日はキュートでクレバーでシャープで多少エキセントリックで、キリハラが愛して止まない友人とお茶会をすることになっている。なのにこのタイミングで鼻の頭がクリスマスのトナカイを彷彿とさせる状況なため今から大手百貨店の化粧品コーナーに出かけてコンシーラーを買って来るべきか非常に悩むところ、最悪絆創膏でも貼って行こうか悩みどころなのである。これが大嫌いな友人だったら適当にパーカーでも羽織ってだらしない格好で行けば良いのだけれどもね、大好きな相手だとこちらも多少格好をつけておきたいのです。何しろ、一の位を弾けばまだ二十歳の若人なものだから。
 以上、心が折れた。この先同じように書くと病気の告白だのなんだのになってしまいそうであるゆえ、以下は真名四拾八手に費やすこととする。しばらくはその形をとった方がバランス良く記事を編み上げることができるかもしれない。

 エアドロップ(駈)

 空を翔る病気がアウトブレイクしたのはマスメディアのせいだったと思う。空気感染するこの病気は人の細胞の中にヘリウムガスの泡を発生させ、同時に抗体も生成することで拒否反応を防ぐ二段構えの立派なものだった。病気に抗体が内蔵されているせいで罹患した人間は空を飛ぶ他に何ともしようがなく、医者はお手上げ、高圧電線には保護シートがかけられ人は空に道を造ることとなった。
 メディアは、特にテレビはやがて病気をポジティブに評価し始めた。人は機械の力を借りずともウイルスによる進化で空を手中に収めたと。うんざり顔の医大教授も少数いたが大半は病気を人類への福音ととった。
 中には病気に罹患しない者もいた。その原因は今でも特定されていない。僕もその一人で、クラスの三十九人が窓から教室に入る中、ヘリウムのない身体を引きずって階段を上り続け、皆の哀れみを買った。
 患者達は理解していなかった。人間は空を飛ばない。それを忘れないことが病気の被害を受けず、罹患もしない唯一の方法だったことを知らなかった。知ろうとしなかったと表現するべきかもしれない。閉鎖の螺旋に入った世界で、新たな力を得たという見方はあまりにも魅力的過ぎたし、それを止めるよう説得する権利は、ある意味誰も持っていなかった。
 病気はやがて治る。このポジティブな言論も敢えて無視された。誰もが不治の病を欲していたのだ。
 そうして空を飛ぶのが常識となった頃、ヘリウムの泡は一斉に弾け、翼を持たない人間は再び地に落ちて花を咲かせた。
 エアドロップと名付けられたあの病気は、人類を選別するために何者かが用意した罠だと一転糾弾され、今では定説として揺るぎない地位を確保している。
 けれど、誰も、自らの身一つで空を飛ぼうとした無責任さには触れていない。仮にこの状況をしかけたのが神や科学者だとしても、胴の下に二本の足がついている限り、高へ上るには歩みを重ねるのが当然の結論と言えるのではないか。皆もっと責任を感じるべきではないのだろうか。
 などとしたり顔で話すプラグマティストも大嫌いな僕には友達が一人もいない。
| バーンアウト | 01:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
てめえの結婚式はパスだ
メビウス、ノイマイヤー 以前書いたかどうかすっかり忘れてしまって幾星霜、ウェブログもいい加減間が空いて廃墟と化しているのでもう二度書きなどあっても気にせず記事を編んで行くことにする。
 キリハラは周期的に睡眠障害に陥るため睡眠導入剤を常備しているのだが、どうやら種々の薬に身体が慣れる傾向があるらしく、一つまた一つと薬が効かなくなり、その度に眠れなくなる症状が何度となく繰り返されて来た。睡眠導入剤というのはほとんどのものがベンゾジアゼピンという物質を基本に作られているためいくつか効かなければもう他の何を飲んでも駄目、胃を悪くするだけで何一つ良いことがない。そのため医師と相談の上、精神安定剤の中でも眠気の強くなるものを処方してもらったりと工夫はしてみたものの、結局慣れてしまい、それどころか眠くなることに対して身体が言うことを聞かなくなって来たので、最終手段として、現在罹患しているのとは別の病気に使う薬の鎮静成分を睡眠薬に転用することとなった。
 当然のことながら本来の服用法とは異なっているため弊害もあり、キリハラの病気にとって良からぬ効果もあるし、また効果時間が最長二十四時間程度と長く続く(関係ないけど、今飲んでいる薬には百二十時間も効果があるものも混ざっているの。すごいわね)おかげで日常生活に支障をきたすこともある。
 要するに始終眠いのである。
 前の記事でも書いた、暇な時間をひたすら寝て過ごしている背景にはその薬の影響も多分にある。身体が慣れてしまわないよう、また効き過ぎないよう薬を半分に割って飲んではいるのだが、それでもふらつきや眠気等々の副作用は発言する訳で、何をしていても眠い、何もしていなければ更に眠いと、ほとんどボケ老人状態で毎日を過ごしている。ふらつきも結構あって、何でもない所でバランスを崩したり膝が抜けることもしばしば。こんなことをわざわざウェブログに書いているのは痛々しいことと分かってはおれど、他に書くこともないもんですから。皆様も睡眠薬などの基礎知識を得られていいんじゃないですか?そうでもないですか?そうでもないな。
 睡眠障害は五年ほど前からあって、最初、医者にかかる前は仕事先の医務室で軽い精神安定剤と総合感冒薬を山ほどいただき、それを寝る前に死ぬほど飲んで無理矢理眠気を作り出していた。もちろん死ぬほどといっても自殺行為めいた飲み方ではなく、通常量の二、三倍程度なのでご安心されたし。それに、時折耳にする、睡眠薬をたくさん飲んで自殺なんてお気楽な話は実際には存在せず、少なくとも現在の薬は何百錠飲んでも死ぬか死なないか分からないくらい安全性が高い。ハルシオン自殺とか安らかな永眠とか、そんなものは幻想であって実際にはただ深く眠れるだけ、安楽死したければそれなりの装置か大量のモルヒネでも用意するのがよろしかろう。それか、劇画『サハラ』の女装兵士ストロボのように、もう助からない傷を受け、女隊長の「男に戻るのよ、ストロボ」という命令の元、最後のセックスをして絶頂に達しながら死ぬ、所謂腹上死も悪くない。しかし、後者のためには先ず致命傷が必要なのであり、それを受けた時点で安らかな死も何もあったものではないのでやっぱり大往生以外で安らかに死ぬなら、アメリカ式薬品死刑が良いと思う。
 ところで、半錠でも十分な効果を発揮してくれている某薬品の副作用には上に上げたものの他に「悪夢を見る」という笑えない冗談のようなものがあって、実はこれが最も頻繁に現れるのでキリハラ非常に困っている。悪夢と聞いて読者諸兄は何を想像されるだろうか。死ぬ?殺される?殺す?落ちる?虫?虐め?よく分かっているじゃないか。それら全部だよ。
 一番多い悪夢は銃で撃ち殺されるもので、これはもう慣れた。銃が出て来た時点で夢と分かり、痛みも一瞬で済むためあまり恐怖はなく、むしろ「早く撃てよ。撃てコラ。撃たんかいコラ!」とすごんで見せたりする余裕も出来て来た。夢のなかで粋がっても仕方ないのだけど。次に、殺す夢。これは加減が難しい。何しろ人を殺すのは気分の悪いことだし、殺されるのと違ってどれだけ殺せば夢から醒めるのかよく分からない。仕方なく棒っ切れの先に包丁を付けた即席バルディッシュ、薙刀、ハンマーなどで罪なき人々を殺して回り、早く起きたいと願い続けている。落ちるのは殺されるのと同じで、こちらは落ち切る前に目が覚めることも多いからとても楽というか悪夢に入らない。では何が嫌かというと、虫と虐めである。特に、両者の複合は最悪の部類に入る。
 この間、こんな夢を見た。舞台はテキサスかオレゴン辺りの田舎だろうか、荒野の中にある寂れた町で、名物は礼砲。そこにある唯一の学校はホモの生徒に仕切られており、新入生は必ず彼の洗礼を受けなければならない。洗礼と言っても掘った掘られたの話ではなく単にディープキスをされるだけなのだが子供には少々きついものがあって、これを拒否する生徒もいる。すると彼らの机には毎朝スープの入った西瓜の皮の器が置かれることとなる。
 スープはベージュ色をしている。西瓜は一玉を半分に切って中身を綺麗にくり抜いたもの。そこに差し込まれた杓子を、虐められっ子はひたすらかき回さなければならない。そうしているうちにスープの中から異物の手応えが感じられるようになり、やがて直径二十センチはあろうかという虫のさなぎが二つ浮いてくる。その形が整うと、彼らは授業をサボタージュして町外れの爺さんの元へ向かう。教室を出る瞬間、嘲笑が浴びせかけられる。
 爺さんは錆びたドラム缶をかき回し続けている。中はやはりベージュ色のスープに満たされ、不穏な臭いをまき散らす。そこへ虐められっ子がやって来ると、爺さんはまたかという表情になってドラム缶を覗き込み、無言のまま彼らに西瓜の中身を入れるよう促す。彼らがさなぎごとスープを入れると、大きな泡がいくつか弾ける。
「お前ら、町を出ろ」爺さんは言う。「無理だよ」彼らとキリハラは返す。「こんな所、子供の住める土地じゃない。都会に出ろ」「爺さんは出ないの?」「儂は仕事がある」「それじゃ、僕達にも仕事があるんだよ」爺さんの顔が悲しげに歪む。「儂も昔、同じことを言った」
 そこでキリハラの意識は空に舞い上がる。爺さんと子供達のいる場所から、荒野に向かってドラム缶が並んでいる。それが点になって見えなくなる場所から礼砲が響き、キリハラは目を覚ます。
 田舎の閉鎖性と無意味な循環はどこかで書かなければならないと思う。そのために、虫と虐めの虐めの悪夢はもう一度見なければならない。
| 隣の真面目さん | 02:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
フレックス奴隷
桜庭一樹 今年に入ってから、飼い猫になりたいとよく思うようになった。色は黒。色はどうでも良いとして、外になんか連れ出してくれなくても一向に構わないからトイレを脇に置いて布を敷き詰めた篭で一日中寝てばかりいてご飯もあまり食べないで、飼い始めの頃は「うちの猫は低気圧が近付くとよく眠る」と言われていたのが一年も経ったら「うちの猫は気圧が高くてもよく眠る。ていうかいつ起きてんの」くらい言われる有様で、痩せていて、毛並みは特別良くもなく、そのくせやたら長生きして一応家族の皆を喜ばせることだけは出来る、そんな飼い猫がいい。とか思って自由な時間は殆どベッドに丸まって寝ているので親からは「うちの鼠はいつも寝ている」と笑われている。鼠?
 キリハラは中学生の時分(小学校、高校も)、勉強しろ勉強しろ、この時間は机に向かえと毎日のように言われており、特に中学に入ってすぐの三ヶ月くらいは毎日父親に怒鳴られたり引っ叩かれていた。その辺りの経緯がトラウマになって今でも父親との間に一戦を引いていることはさておき、勉強の時間だからと階段を駆け上がって自分の部屋になだれ込む慌ただしさが気に入らなかったのか、勉強する、時間通りに机につくを守っているにも関わらず顔を合わせる度に怒鳴られていたキリハラは、足音を立てず、また気配を薄める術をこの時期に習得した。
 足音を立てずに古い階段を上るのはそれほど難しいことではない。階段に足を触れた瞬間、一旦動作を止めるようにすればいい。それでも多少の音はしてしまうものの、男臭いどかんどかんという音は立たなくなる。むしろ難しいのは気配を薄める方で、完全に消すのはさすがに出来なかった。否、もしかすると、足音などを消す技術と組み合わせることで叶うものなのかもしれない。何にせよ、気配を薄めるのは、今でも何と説明すれば良いかよく分からない。要は自分をなくすことであって、それを具体的に解説しろと言われてもなかなか難しい。繰り返し練習するしかない。コツとしては、どこに誰がいるのかを意識しながら、その人達を避ける意識を持ち、尚かつ内向的な意識を断つのである。ざっくりと書いてしまうと無我の境地。そんなもの、坊主か『テニスの王子様』の登場人物以外に出来る奴がいるのかどうか怪しい。
 ともあれ、気配を限界まで薄めることに成功し、時間ギリギリに階段を上り机についてもそのことを咎められることのなくなった子供キリハラは、代わりに『黒い頭の鼠』というしょうもない称号を頂いた。キリハラの実家は喫茶店で裏に物置があり、そこに下りて行った際たまたま両親のどちらかが店に続く引き戸を開けると、あるはずのないものを見たような目つきで驚かれることがよくあって、その時言われるのが「びっくりさせんな!」「また黒い頭の鼠がいた!」だった訳である。黒い頭の鼠。何も食い荒らしていないのに。ひどい。本当にひどい。ウェブログを書き始めて家族をネタにする度、キリハラは結構な言葉遣いで処されているのではないかという気がしてくる。
 以上のような背景から、キリハラは猫ではなく鼠なのである。長くてすまない。
 足音消しと気配を薄める癖はその後も板についてしまい、今でも物置で靴ひもを結んでいると驚かれることがたまにある。両親もいい年だからそろそろ心臓にきついのではないかと心配しているが、そもそも原因を作ったのがその両親なのであって、キリハラ悪くない、今更言われても困る。困っちゃう。また、足音を消して歩く癖は自然と爪先から着地する歩法を生み、同時に内股気味の歩き方にもなる。おかげさまでキリハラは父親から「歩き方が男らしくない。しずしず歩くな。どしどし歩け。踵から地面につけろ」とご無体な命令を受け、しかし今となってはもう遅く、一応の努力はしてみたものの、結局ユニセックスな歩き方というか気弱なお宅族としか思えない動きが身に付いてしまった。なあおい、俺にどうしろってんだよ。この顔で男らしさを強調してもモテないし笑われるしでいいことないんだぜ。
 それはそれとして、上述した『テニスの王子様』は日本テニス協会からクレームをつけられたことがあった。大分昔のことであるため皆様お忘れであろう。「中学生があんなことを出来るはずがない。『超テニス』などと名称を変えて欲しい」というのがおおまかな内容だった。でもよお前ら。少年ジャンプの漫画にそういう文句をつけるのはお門違いだよ。それを言い始めたら『キャプテン翼』も『リングにかけろ』も『リベロの武田』も成り立たないし、そういうものを見たからといって子供達がいきなりドライブシュートやタイガーショットを撃とうとは思わない。ていうか撃とうとしたっていいじゃないか。むしろ、彼ら登場人物の格好よろしい姿を目の当たりにしてスポーツ選手を目指すかもしれない、そちらのポジティブな面に目を向けるべきであって、事実、スペインなど日本漫画人気の高い国々では『キャプテン翼』を読んでサッカー選手になることを決意した少年がたくさんいたそうだから、つまらない文句は胸の内にしまっておいて、スポーツ漫画家の育成に努めでもした方がよっぽど生産的だと思う。
 なんてことはブロガー界の方々が散々語って来たであろうから、もう何も言わない。ただ一つだけ付け足しておくとすれば、本宮ひろ志の『硬派銀次郎』で銀次郎が最後の喧嘩に臨んだ際、集結した仲間の一人、中学生柔道家の大田原だか岩倉だかが、不良の一人を「貴様らには名乗る気もせんわあーッ!」と叫びながら百メートルくらいぶん投げていた。あれはちょっと危ないから止めた方がいいと思う。そう言えば『リングにかけろ』でもスーパーブローを撃てば後楽園のど真ん中からスコアボードまで吹き飛んだりしていたね。いい時代だった。現在スポーツ関係で無茶をしているのは魔球乱れ飛ぶ『Dreams』、終わってしまったがタックルされたキャッチャーが百メートルくらい舞い上がる、ピッチャーの投げた球がベンチまで届いたあと一気に曲がってストライクゾーンに吸い込まれるブーメランカーブなど大げさな描写で一世を風靡した『ジャイアント』くらいのものだろうか。あと『リングにかけろ2』。
 で、結局何が言いたいかというと、十二月は公私とも厄介ごとに巻き込まれて心身とも身動きがとれず、一月に入ってからはそれを癒すかのごとく惰眠を貪っていたのである。寝るのもいい加減飽きたがベッドに触れると一瞬で睡眠モードに入る癖がついたキリハラ、もうしばらくは寝て過ごすつもりでいる。
| 悪魔超人の食卓 | 02:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
ウツボ型ヘドフォーン
バリー・ユアグロー みなせさんの絵の力を借りて書いた小説『サムフェアエルスビフォア』、
PDF版
html版
言い訳
のいずれも絶賛袋叩き中です。ご一読願いたい。否、読まなくてもいいからみなせさんの絵は拝覧しに行って下さい。キリハラは絵に連れられて涎を垂らしながらキーボードを叩いたに過ぎず、同作品が完成した大半の力は、繰り返しになりますがみなせさんの元にあるのです。当のキリハラは書いている最中に、これでみなせさんとの交流がちょっと深まって、何かの機会に絵を貰えちゃったりしたら嬉しいっていうかもう来月辺り結婚して欲しい子供はいらない式も質素でいいただ新郎新婦入場曲をBattlesのAtlas(すごく頭の悪そうな曲)にしてくれればいいそれからみなせさんは絵を描いてキリハラは文を書いて慎ましやかに暮らして行きやがては世界を征服しようなんて思ったりしており、みなせさんからは感謝のお言葉を頂いたものの、下心満々のためあまり胸を張って自分の作品だ新境地だ頑張ったんだ貴方に受け取って頂きたいんだとは言えないのであります。
 そもそも絵描きの方達は、ともすれば一瞬見られるためだけに一枚の絵を何時間もかけて仕上げ、それを毎日繰り返しているのに対し、キリハラのような木っ端文章書きがルーチンで行うことはだらだら転がっている言葉を拾い上げて並べてボタン一つでアップロード出来るものなのだから楽なことこの上なく、退屈でない点を除けば事務作業と何ら変わりがございません。その点鑑みるに、絵を描かれる方達は真摯で偉大だと思います。ご本人達にしてみれば楽しい作業かもしれませんが、端から見ている分には苦しいのではないかと邪推が入ってしまいます。卑しくも同じく創作をする人間として考える分には、少なくとも、小説は、本気で書いていると大体苦しい。楽しくても苦しい。このようなルーチン文章は苦しくないけれど、作品と自分で呼べる物を作ろうとしたら結構ストレスがかかる。
 もしかしたら絵やアニメーションや音楽も映画も同じようなものなのかもしれません。文章を書く以外出来ることのないキリハラにはよく分かりません。少しだけお絵描きツールでイラストを描いたら三十分で音を上げる男には何も分かりません。いやさ、実のところ創作をする人間の中でキリハラだけが極端に面倒くさがりで全てを苦しみと受け取る体質という可能性もございますわな。創作のどの道に進もうと、人様はこんな大変なことを続けられてうらやましいてなやっかみを抱くことになっていたと。それはあり得ます。だって、疲れることは面倒くさいんだもの。面倒くさいことは苦しいんだもの。しかし、少なくともこの文章を書きなぐっている間は結構楽しいので、段々訳が分からなくなって来て、遂にはもう私分からないわ!何でもいいわ!好きにして!と、男として言って欲しいのか欲しくないのか分からない台詞を吐きたくなって参る次第です。
 結局、楽にやっている部分は楽、真剣にやれば苦しいという簡単な結論でよろしいのかもしれない。絵描き様も落書きと称してラフスケッチをされたりしますからな。でもそれを見たキリハラは、これが楽に描けるはずねえじゃん何この人やっぱり結婚するか気力を分けてともんどりうつのが関の山、やっぱり、面倒くさがらず、真剣にやることをルーチンの一環に組み込んで行くことが大切なのでしょう。
 十行目辺りでみなせさんに結婚を申し込んでも蹴り殺されることが確定したと思います。みなせさんごめんなさい。話の種にしてごめんなさい。絵が欲しいとかコラボレーションしたいとか言いません。ただ、またインスピレーションを受けたら捧げ物を持って伺ってしまうこともあるかと思います。宜しくお願いします。今後とも、よしなに、よしなに。嗚呼。
 ところで本日、突然北海道から出て来る友人を迎えるため、仕事帰りに亀戸に寄ることが決まっておりました。決まったのは昨日。会議が決まったタイミング自体遅かったそうですが、翌日の予定をいきなり訊くのはいい年した社会人としてどうかと思います。せめて一週間くらい前にはしていただきたい。
 といったことを考えるのが真っ当な社会人様であり、キリハラは真っ当でない社会人なので二つ返事でOKを出し、友人もそれを当然のごとく受け止めました。四半世紀以上生きていて、前日に捕まえられるなんてなチンピラか自宅警備員くらいのものでしょう。自宅警備員は警備の仕事があるから出て来られないかしら。そしたら必然的にキリハライコールチンピラ説が成り立つ訳で、実際垢の他人から何度かチンピラ呼ばわりされているので大きな誤りでないとは言え、あまり良い気は致しません。せめて自由人とか暇人くらいにしておいて頂きたい。暇なのは事実です。キリハラ、これまでの人生で忙しかった時期が殆ど皆無であります。だからこんな溶けたピノ(再冷凍すると超固くなるアイス)みたいな文章を書き連ねています。単に暇なだけなので、何か悪いことをしている訳ではございません。暇で何が悪い。毎日ウェブログ書き流して何が悪い。休日昼間から酒飲んで何が悪い。最後のはよろしくないわ。太るしね。
 そうして呼び出しに応じ、亀戸に降り立ったらヤクザ者を気取りたがっているつもりなのだろうけど何の説得力もない半チクなおっさんと喧嘩になりまして、今でも腹が立っているためそれについて詳しく書こうと考えておりましたがやめます。喧嘩話なんかつまらねえから、もっと愉快な話をしよう。いや、一応一点だけ書いておく。喧嘩の最中、正義漢を気取って仲裁に入った虫みたいに馬鹿なガキが、弱そうなキリハラを気遣って「ほら、怖がってるじゃない」と半チクに進言した瞬間、思いつきで「おじさん怒ってるぅ。恐いですぅ。殴られちゃう〜」と甲高い声で甘えてしなを作ったらガキと半チクが激怒しました。そのことを母親に話したらば「ほんっと、あんたは人の神経逆撫でするんだからもう。しょうがねえな」(原文ママ)と言って笑われました。父親は嫌そうな顔をしておりました。
 なあ、これじゃみなせさん結婚してくれねえよ。どうしよう。
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